Workday、AIエージェント統合管理システムや新型AIエージェントを発表　

Workdayは2025年2月27日、同社やサードパーティー製のAIエージェントを統合管理する新製品「Agent System of Record」と、同社製AIエージェント「Illuminate」の新モデルを発表した。これらは2025年後半に利用可能にする予定だという。

新システムの狙いと基盤技術

新製品の「Agent System of Record」は、国内外の企業がAIエージェントを活用してデジタルワークフォースを最適化する新システムである。従来のワークフォース管理手法を刷新し、企業内の全AIエージェント（※）を一元管理することを目指している。

AIエージェント「Illuminate」の新モデルは、契約管理、給与管理、会計監査、ポリシー分野に特化している。

このように各分野に特化したエージェントを組み合わせることで、業務効率化とリスク軽減が実現されるという。AI技術と自動化設定の融合により、導入時の手間が大幅に削減されると同時に、セキュリティやコンプライアンス面での強化が期待される。

さらに、各エージェントが相互に連携し、リアルタイムで状況を把握する仕組みは、従来の分断された管理方法を根本から見直すものだ。
企業ごとのニーズに合わせたカスタマイズが可能となるため、導入後の柔軟な運用が見込まれる。
現状の技術水準と未来への展望を踏まえると、今後のビジネス環境において画期的な役割を果たす可能性が高いと判断できる。

※AIエージェント：人工知能技術を活用し、業務プロセスの自動化や最適化を実現する自律型プログラムを指す。

導入効果と今後の展望

新システムの導入により、企業はAIエージェントの運用状況やROI、予算管理を容易に把握できるようになると考えられる。

Workdayの共同創業者アニール・ブースリは、未来のワークフォースは人間とAIエージェントが共存する環境になると語っており、CEOカール・エッシェンバックもその協働効果を強調している。

各エージェントの役割定義と運用工夫が、内部統制の強化と業務効率化に直結するとの期待がある。
加えて、現場での運用データを活用し、継続的なシステム改良が行われる計画であることから、今後も段階的なアップデートが予定され、利用企業の声を反映した柔軟な改善プロセスが構築される可能性が高い。
これにより、変化する市場環境への迅速な対応が可能になると同時に、従業員の働き方改革にも寄与すると考えられる。