秋元康プロデュースの「WHITE SCORPION」、Animoca Brands Japanのアンバサダーに就任 Web3活用で新たなアイドル像へ

2025年4月30日、秋元康氏が手がけるアイドルグループ「WHITE SCORPION(ホワイトスコーピオン)」が、ブロックチェーン関連事業を展開するAnimoca Brands Japanのアンバサダーに就任したことを同社が発表した。
Web3技術を取り入れたアイドル活動に、注目が集まっている。
WHITE SCORPIONが目指す「推し活×Web3」
「WHITE SCORPION」は、秋元康氏のプロデュースにより結成された11人組の女性アイドルグループである。
アイドルオタクの雑談から始まったというユニークな出発点を持ち、結成当初から「推し活」とブロックチェーン技術を掛け合わせた新しい形のアイドル像を構想してきた。
グループは2023年にIEO(Initial Exchange Offering)(※)を実施し、10億円以上の資金を調達する成果を挙げた。
こうした背景もあり、Animoca Brands JapanはWHITE SCORPIONを同社アンバサダーに迎え入れたとみられる。
Animoca Brands Japanはプレスリリースにおいて、日本のアイドル文化が音楽ジャンルの枠を超えたグローバルコンテンツへと進化している点を強調しており、Web3を活用した新たなファン参加型のエンタメ体験を推進していく姿勢を明らかにしている。
秋元×渡辺創太が描くWeb3エンタメの未来
WHITE SCORPIONの活動は、秋元康氏とWeb3業界の実力者・渡辺創太氏との連携によって、Web3を活用した新しいファン体験を発展させつつある。
特に、アーティストやファンクラブを運営する企業が独自トークンを発行・流通させる構想は、音楽・エンタメ産業における新たな収益モデルの創出と、ファン参加型の経済圏形成の可能性を示している。
2025年4月23日にリリースされた7thデジタルシングル「Beach opening」は、こうした展開のなかでファンとのエンゲージメントを強化する一手として注目されており、その反響は今後の活動の方向性を占う重要な指標となるだろう。
一方で、Web3を基盤とするファン体験には、技術リテラシーの壁がつきまとうだろう。
ブロックチェーンやトークンの仕組みを理解しなければ、参加や享受が難しい設計になりがちであり、従来のファン層を一部取りこぼす懸念もある。
Web3技術の導入によって、アイドル文化は「見る・聴く」から「参加する・支える」フェーズへと変化していると考えられる。
WHITE SCORPIONを起点に、他のグループやアーティストにも波及する可能性が高く、今後の展開が注視される。
※IEO:CEX(中央集権型取引所)で実施されるトークン売出の名称。CEXを介して未上場トークンを売り出し、資金調達をすることができる。
https://plus-web3.com/media/ieo/