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    【Web3転職インタビュー】「Layer 0 × ゼロ知識証明による秘匿化」でオンチェーンの決済を滑らかにする  HANA創業者の花坂さんへインタビュー

    今後、企業が多数のブロックチェーン上で様々なデータをやり取りするようになる未来を見据え、Layer 0での各ブロックチェーンの接続とそのトランザクションの秘匿化を実現する「HANA」プロトコルを開発するHANA創業者の花坂さんにお話をお伺いしました。創業背景や事業にかける想い、そして組織として求める人材の話まで幅広くお話をお伺いしておりますので、ぜひご覧ください!

    ゲスト HANA創業者 花坂 光平氏

    日本円ステーブルコイン周りで複数の事業を立ち上げし事業譲渡。

    Polkadotエコシステム内のプロジェクト立ち上げにも携わり、ドバイでFounderとしてHanaを創業。

    公式Twitter:@HanaNetwork
    HP:https://hana.network/
    目次

    HANAの事業概要と創業の背景

    本日はよろしくお願いします!まずはHANAの事業概要からお伺いできますでしょうか?

    はい、一言でいうと「The Layer 0 for プライバシー」として全てのブロックチェーン、全てのアプリケーションにプライバシーの秘匿化をもたらすことができるプロジェクトをしています。

    具体的にいうと、我々のプロトコル上での送金の秘匿化ができるというプロジェクトで、提供しているSDKやAPIを通じて、例えばEthereumやBNB、Polygonだけじゃなく全てのブロックチェーン上にあるアプリケーションがHANAを導入することでトランザクションを秘匿化をすることができます

    技術的には、HANAはCosmos SDKを使った秘匿化送金ができるパブリックブロックチェーンを構築をしていますが、全てのブロックチェーンにHANAトランスポーターを通して繋がることが可能なので、大きなネットワーク効果が発揮されます。

    ーありがとうございます。創業の背景についてお伺いできますでしょうか?

    大前提として私は、10年後とかもっと先の未来に残ってるような「当たり前」に関わるプロジェクトを作りたいという思いがすごく強く、かつまだ波が来ていない、皆んながやっていないような領域に張ろうと考えていました。

    以前までは3年後の未来のためにプロダクトを作っていたのですが、もっと先の未来のために作ろうという戦略に変わりました。というのも、これまで色々な事業をやる中で、やはりクリプトの世界のスピードが思ったよりも速くて、自分が10年後だと思っていたものが5年後になったり、5年後だと思っていたものが1年後に達成されたりと世界が加速的に進化していくのを身に染みて感じたからです。

    そんな中で、今張っているプライバシーの領域ではまだ誰もPMFしていないし、規制もあり、誰もうまくいっていない領域なので、そういうタイミングで参入しようと思いました。

    また、今のゼロ知識証明の技術は完全にスケーラビリティの用途が多くて、実際zkRollupやzkEVMなども含めて、10倍とか100倍ガス代が安くなった上でのユースケースがいっぱい出てきますが、それとは別に、秘匿化のユースケースが、今後プライバシーの領域でさらに活性化していくと考えており、そういう未来に張っています。

    Layer 0の領域にゼロ知識証明の技術を適用しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

    理由は明確にあって、今のクリプト世界ではDeFiやNFTなど一部の投機目的での資金の使い方も多い印象なのですが、今後は、世界中のあらゆる個人や事業者、特にエンタープライズが仮想通貨を用いて決済をするように必ずなると、これが5年後か10年かわからないですが、そういう未来になる。

    そうなったとき、例えば全てのアドレスでKYCが行われて個人からエンタープライズまであらゆるレベルのプレイヤーが幾多のブロックチェーン上でサービス展開をすると考えています。

    今、ブロックチェーンの活動はどんどん発散する方向性になっていて、今後はアプリケーション特化のブロックチェーンやモジュラーブロックチェーン、あとは汎用的なL1チェーンなど、多くのエンタープライズが様々なチェーン上で決済などを行うようになると予想しています。

    そして、その状況下では、自分たちが秘匿化したい情報が必ず出てくると。例えば個人情報だったり企業機密に関わるデータであったりがどんどん出てくる。かつ、その状況が様々なブロックチェーンにまたがって表出する。

    その解決策として、全てのブロックチェーンを繋ぎ、かつ情報を秘匿化するレイヤーが必要になってくるのです。

    そんな未来が想定されるので、我々でなくとも、必ず世界の誰かがやるものだと思っています。だからこそ、理想を実現できるようなアーキテクチャで、メンバーで、また最高の投資家を集めて、新しい未来に向けて走っていこうと取り組んでいます。

    HANAの強みと今後の展望

    プロダクトの中身についてより深堀してお伺いしたいのですが、他のサービスと比較した時のHANAの強みはどんなところにありますでしょうか?

    はい。大きく3つあります。1つ目が、秘匿化の部分です。秘匿化の技術というのは様々なレベルがあって、例えばTornade Cashは難読化といって、完全な秘匿化ではありません。一方で、HANAでは完全な秘匿化を行うことができます。

    2つ目は我々のプロジェクトの提供範囲です。Layer 0というポジション上、全てのブロックチェーンに繋がっていて、EthereumのLayer2のようなEthereumだけの秘匿化レイヤーとか、Cosmosエコシステムだけの秘匿化レイヤーということではなく、全てのブロックチェーンとそのアセットを繋ぐことが出来るものになっています。

    3つ目が一番重要で、分散性です。我々がやっているプライバシーの領域は分散性が何よりも重要で、運営主体が明確に存在していたり、秘匿化情報を運営が持っているということは、今後ユーザーにとってリスクもありますし、運営のポジション的にも難しくなっていくと考えています。なので、今後必ず生き残るのは我々のような分散性を最も重視したプライバシーソリューションになってくると考えていて、具体的にいうと、HANAは誰でも簡単にバリデーターになることができますし、誰でもブロック生成や検証に関わることが可能です。

    かつ、例えば他のLayer2などだとオフチェーンでの計算に依存していて、運営に対するトラストが必要になるのですが、HANAはなるべく自分たちのセキュリティだけに依存し、トラストポイントが少ない形を実現しています。

    より実生活に置き換えた時のHANAの活用イメージもお伺いできますでしょうか?

    そうですね、例えば給与をブロックチェーン上でやり取りをすると外部から中身が見えてしまいますが、その見えてしまう部分をHANAを活用することで見えないようにすることが可能です。そもそも透明性があるのがブロックチェーンの良いところではありますが、秘匿化が必要な部分についてはHANAを活用することでオプショナルに付け加えることができます。

    また、今はペイメントのところに特化して作っているのですが、将来的には全てのデータファイル、写真や文章であったりを秘匿化して送れるようにするという大きな構想を持って取り組んでいます。

    先日Sei Networkとのコラボが発表されましたが、今後のプロダクトの展望はどのように描いていますか?

    はい、先程の強みにも関わるのですが、分散性とネットワーク効果が非常に強いプロジェクトになっていて、HANAに繋がるチェーンが多くなればなるほど、使うユーザーが多くなればなるほど、秘匿化の性能が上がっていくわけですね。

    あとは流動性が上がることで、我々のトランスポーターのマッチング効率が上がっていき、使われれば使われるほど体験価値が高まっていきます。

    Seiとのパートナーシップに関わらずどんどん様々なLayer 1やウォレットなどとインテグレートしていき、ネットワーク効果を最大限発揮していくようなプロジェクトにできれば良いなと考えています。

    HANAの組織とその魅力

    ありがとうございます。ここからは組織や採用に関する質問をさせていただきたいと思いますが、まずはHANAのチーム構成についてお伺いできますでしょうか?

    はい、今はバックオフィスやデザイナーも含めると大体12名ほどでやっています。割合的には70%が開発者やゼロ知識証明のエキスパートで、あとは私のようなBiz側の人間とバックオフィスのメンバーです。

    メンバーは結構世界各地に点在していて、ドバイにいる人もいればリスボンにいる人もいれば、日本やサンフランシスコにもいるという感じで、日本人と外国人比率でいうと、今は半々ぐらいですね

    コアメンバーはどのようなバックグラウンドをお持ちの方々なのでしょうか?

    そうですね、私でいうと元々日本でステーブルコインのプロジェクトやPolkadotでDeFiのプロジェクトに携わっていたという経緯があるのですが、他メンバーでいうと、かつてSolana Foundationに在籍していた方や、Polkadotのプロジェクトでファウンダーをやっていた方や、開発者でいうとHarmonyやEthereum Foundationで働いていたような人だったりがアーキテクチャを手伝ってくれています。

    総じて、元々自分でプロジェクトを立ち上げてやっていた人がかなり多いというのが特徴ですね。元CEOだったり、これからもまた自分たちでプロジェクトを立ち上げて行きたいという人たちが多く集まっています。

    やはりクリプトって、そもそも何か儲けるためにやるという人は結構少ないと思っていて、何か新しい発明をしたりとか自分が生きた意味を残したいとか、何か未来の当たり前のために貢献したい、作りたいという思いを持った人が集まっているかなと思っています。

    HANAのチームで働く上での魅力はどんなところにありますでしょうか?

    各トッププロジェクトとパートナーを組んだりであるとか、各トップティアから投資されているようなプロジェクトと戦っている我々のようなチームというのは、日本では数が限られているのではと考えています。今後もHANAがそういう世界的な挑戦ができる環境でいられたらとても素晴らしいです。

    また、先ほどもお話したチームの特徴でもありますが、自分でプロジェクトをやりたい人もどんどん集まっていて、HANAで活躍する中でできた人脈であったり、スキルや経験を自分の人生にさらに生かして欲しいという思いがすごく強いので、未来の当たり前のために何かを残したい人だったら、相性がいいと思います。

    HANAの求める人材について

    採用に関してもお伺いしたいのですが、現在HANAではどのような人材を求めていますでしょうか?

    そうですね、まずは開発者なんですけれども、フルタイムで働けて、ゼロ知識証明に関心があったり、既にそういう知見を持っていたりという部分がポイントですね。

    Biz側で言うと我々のプロジェクトはコラボレーションが加速度的に増えていくので、自分たちのプロジェクトの魅力を伝えられて、各プロジェクトやファンドとパートナーシップを結ぶことが出来る人を求めています。

    開発者の採用でいうとWeb3未経験でもWeb2でバリバリ開発をしてきた人についてはどのように見ていますか?

    はい、クリプトのプロジェクト経験があるかどうかは重視してるわけじゃなく、やはりできる人たちはキャッチアップも早いので、どちらかというと人生において今まで積み上げてきた事を重視しています。

    あと、この業界は人材流動性が高くて、情報流出もしやすいので、自分たちがちゃんと信頼できるような人かということにも重きを置いていますね。

    最後に読者への一言メッセージ

    ーありがとうございます。本日は HANAの事業運営にかける想いから、人材に関するお考えまで幅広くお話をお伺いできました。最後に読者への一言を頂けますでしょうか?

    私は何かを成し遂げたいと思っている人を応援したいという気持ちがとにかく強くて、その人たちに言いたいのは、自分自身にハードルを課して欲しくないということです。

    私も日本で事業をして、譲渡して、新しく今世界のど真ん中でやろうとしていますが、特別なバックグラウンドがなくても挑戦して、誰でも出来るんだということを自ら証明してやりたいという思いが強いです。

    まずは自分のやりたいことを最優先にして、自分の今の能力から未来を設定するのではなくて、自分のやりたい未来から逆算をして実行に移してほしいなと思っています。

    なので、読者の皆様にも言いたいこととしては、まずはとにかく一度挑戦してほしいということですね。

    ー本日はありがとうございました!

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