ペットと一緒にwalk to own、LOOTaDOGとは
Web3プロジェクトの中で、walk to earnというコンセプトはさほど目新しいものではございません。
その中で現在、ゲーム内のペットを歩いて育てるwalk to ownという運動に対するモチベーションへの新たな動機になりうるサービスが登場しています。
運動すると共に、実世界でペットを飼っていない人はゲーム内のペットを楽しむことができ、ペットを飼っている人も実際に飼っているペットを3Dスキャンしてゲーム内で使用できるという機能により楽しむことができる魅力的なサービスとなっていますので下記考察します。
LOOTaDOGとは?
LOOTaDOGは、GamiFiを取り入れた無料で始められるWeb3ライフスタイルアプリであり、アプリからワンストップでペットライフを豊かにすることを目標としています。 ゲーム内及び実際の愛犬との日々の散歩をWalk-To-Ownという形でより楽しいアクテビティにしています。獲得した報酬の一部はM&Bペットケア基金に還元されるとともに、ユーザーは残った報酬をアプリ内の購入や寄付に交換することができます。
運営費は主にアプリ内のアクティビティ(NFTのトレード、ミントや共同ペアレンティングなど)の手数料から得ており、「Walk-To-Own(歩いて所有)」から発生する報酬の10%を、ペットの食べ物やペット用品の購入を目的としてM&Bペットケア基金へ寄付することが特徴となっています。また、新しい飼い主を見つける活動も支援する等ペットの課題を総合的に解決するGameFiとなっています。
ユーザーはアプリをインストールし散歩をすることでゲームを始めることができるという手軽さもあり人気があります。
ただ、歩いて稼ぐというものではなくペットと楽しんで歩いて稼ぐというエンタメ要素及び動物保護への貢献という社会性があります。日々Discordで情報発信をしていますのでぜひ、参加して見てください。
・LOOTaDOGのゲーム詳細
LOOTaDOGは、誰でも無料で始めることができ、始め方もアプリをインストールして散歩するだけと簡単なものとなっています。また、犬の種類については同じものは1つもなく、各犬はクオリティ(レア度)、タイプ、空腹感、レベル、ポイントの振り分け、Efficiency(効率性)、Luck(運)、Intimacy(親密さ)、Endurance(スタミナ)の特徴量を持ちます。また、散歩後保有している犬を休ませることも必要であり、実際にペットを飼うような体験をすることができます。
ここでゲームの主な流れやトークノミクス、トークンのバーン等LOOTaDOGの特徴を下記します。
主なゲームの流れ
主なゲームの流れに関しては、下記3STEPとなっており、獲得できるリワードはLADT(ユーティリティトークン)とLADC(ガバナンストークン)の2つがあり、毎日の散歩が楽しくなるイベントを購入することができます。
- STEP1 ゲーム内の犬を飼う
- STEP2 散歩へ出かける
- STEP3 リワードを獲得する
トークノミクス
トークノミクスに関して、トークンのearnについては、ゲーム内の犬を無料で選び散歩することでLADTとLADCを得ることができます。効率よくwalk-to-ownの報酬を得るには一定の条件を満たす必要があり、例えばGPSシグナルが弱い場所や屋内で歩いたり、ランニングすると報酬が下がってしまいますので注意が必要です。
トークンのバーニングについては、ゲーム内の様々なイベントを購入することができます。
トークンのバーニングと用途
トークンのバーニングについては、様々なイベントが用意されておりそれらの購入に充てることができます。主なイベントは犬の体力回復、ドッグキャリー、ソケットのアンロック、犬のレベルアップ、犬(NFT)の再ミント、ジェムのアップグレード、道具のアップグレード、カスタム手数料となっています。
LOOTaDOG開催のイベント
LOOTaDOGは、頻繁に様々な企画を実施しています。ここでは主な施策である他プロジェクトとのコラボレーションについて下記します。
zcatプロジェクトとのコラボキャンペーン
LOOTaDOGは、ブロックチェーンを活用した新たなペット保護活動の模索を目指し、暗号資産の力で保護猫を守るzcatプロジェクトとコラボキャンペーンを行いました。LOOTaDOGが売上の一部をM&Bペットケア基金に還元するように、zcatプロジェクトも売上の一部を保護猫支援金に還元し動物保護に貢献しています。
キャンペーン内容はLOOTaDOGとzcatプロジェクトの公式Twitterのフォロー及びキャンペーンツイートのリツイート&いいねをした人の中から30LADT(10名)、zcatNFTのチケットをプレゼントするというものです。
Hibiki runとのコラボAMA
LOOTaDOGは、音楽との出会いをゲーム化しコレクションを楽しむ無料アプリであるHibiki runとのコラボAMAを実施しています。Hibiki runは100万曲以上の音楽を聴きながら、走って(歩いて)獲得したポイントで、ガチャを回してデジタルコレクションなどを楽しむことができます。
キャンペーン内容はLOOTaDOGとHibiki runの公式Twitterのフォロー及びキャンペーンツイートのリツイート&いいねをした人の中から20LADT(5名)をプレゼントするというものです。
『Pet & 3D』とのコラボレーション
LOOTaDOGは、実際のペットを3Dスキャンしてデータ化することができるPet&3Dとのコラボレーションを発表しました。
コラボレーション内容は、Pet & 3Dにてペットの成長過程を撮影し、3Dデータとして、iPhoneでAR表示ができるサービスを提供するというものです。ARによりどこでもペットがいるかのような表示が可能となっています。ペットとカフェや旅行先など、どこでも写真撮影が可能です。3Dのデータ(記録)を通して、飼い主様とペットとの素敵な関係と充実した暮らしを実現していくとのことです。
今後の展望
LOOTaDOGは、歩いて稼ぐのみではなく現在のペットの主な課題となっているボランティアや愛護団体で引き取るペット数が増加しており人手不足や資金難になっているという課題を解決できると期待できます。
ボランティアや愛護団体で引き取るペット数が増加している原因は、長くペットを飼えないのに飼ってしまうことにあり、これは経済的な理由や飼い主の体の衰えが理由でペットを飼えなくなることにより引き起こされています。
LOOTaDOGはWeb3におけるトークノミクスにより、現在ペットを飼っている方やこれまでペットに興味を持っていなかった方ともに、ペットが抱えている課題を学ぶ機会を提供します。そのため、そもそもペットを飼わずにLOOTaDOG内でペットを飼う擬似体験をしたり、ペットを飼う際に本当に長期的にペットを飼うことができるか立ち止まって考えることができるようになることが期待できます。
このように社会問題を解決するためのWeb3プロジェクトは増えていくと考えられ、環境問題等にも応用されていくと考えらます。実際に環境問題や社会課題をブロックチェーンを活用することで解決しようとするReFi(Regenerative Finance)という言葉がすでに登場しています。下記ReFiの例を記載いたします。
Klima DAOでは、世界中で作られている炭素クレジットをブロックチェーン上に売り出し、それを買い取ってもらうことにより、これまで排出したCO2の総量をオフセットする試みです。
このように、Web3という新技術を社会問題解決のために活用することで、これまで社会問題に興味がなかった方も注目するものとなってり、当該社会問題を解決するきっかけとなることが期待できます。
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参考文献
- サムネイル及び見出しの画像はLOOTaDOG公式サイトや公式SNSから引用
- プレスリリース