スーパーコンピューター「富岳」 後継機制作へ 計算能力は5~10倍に
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理化学研究所は、スーパーコンピュータ「富岳」の後継機「富岳NEXT」の開発を開始した。「富岳NEXT」は現行の富岳と比べて約100倍の実効性能を持ち、現行の富岳に比べて計算能力を5倍から10倍に向上させ、50EFLOPS以上の実効性能を実現することを目指している。
AIとの融合を図り、科学研究のニーズに応える次世代の計算基盤として期待されている。2030年の運用開始を見込んでおり、国内外の研究機関との連携も進められる。
富岳NEXTが切り拓く次世代スーパーコンピューティング
2025年1月22日、理化学研究所はスーパーコンピュータ「富岳」の後継機「富岳NEXT」の開発を開始したと発表した。「富岳NEXT」では、現行の富岳に比べて計算能力を5倍から10倍に高めることを目指しており、特にAIとの連携を強化することで、科学研究における計算ニーズに応えることが期待されている。
具体的には、AIの学習や推論に必要な性能を備え、世界最高水準の利用環境を実現することが目標だ。
圧倒的な性能向上と革新的な技術
「富岳NEXT」の最大の特徴は、その圧倒的な性能向上にある。
現行の富岳と比較して、既存のHPCアプリケーションで5〜10倍以上の実効計算性能を目指している上、AIとシミュレーションの融合を図ることで、総合的な計算性能を数十倍に引き上げることを目指している。
理研は文部科学省と連携し、次世代の計算基盤を構築するための方針を策定しており、GPUなどの加速部を導入することで、電力性能の大幅な向上も図る。
これにより、既存の富岳でのシミュレーションに関しては、5倍から10倍以上の実効性能を達成すると見込まれている。
「富岳NEXT」は、2030年ごろの運用開始を目指しており、基本設計を進めるために民間企業との協業も進められる。理研は、これまでのスーパーコンピュータ「京」や「富岳」の開発・運用を通じて得た知見を活かし、次世代の計算基盤を構築することに注力している。
特に、AIを活用した科学研究の加速を図る「AI for Science」の実現に向けた取り組みが進められている。
今後の展望
「富岳NEXT」は、単なる計算能力の向上を超え、次世代の科学研究基盤を支える中核的な存在となることが期待される。特に、AIとの統合が進むことで、スーパーコンピュータの活用範囲は従来の物理シミュレーションに留まらず、より広範な科学分野へと拡張されるだろう。
また、日本のスーパーコンピュータ開発は、国家戦略としての側面も強く、国内の半導体技術の強化や、量子コンピュータとのハイブリッド運用など、新たな技術との融合も求められる。
今後、国際競争力を維持しつつ、国内の研究機関・民間企業が「富岳NEXT」を最大限に活用できる環境を整備することが、日本の科学技術の発展にとって極めて重要となるだろう。
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