「TikTok Shop」上陸に先駆け、“いつも”がソーシャルコマース支援サービスを開始

2025年4月30日、日本のEC支援企業「いつも」が、TikTokをはじめとするSNSの動画・ライブ配信を活用した新サービス「ソーシャルコマース総合支援サービス」の提供を開始した。ブランド・メーカー向けに、戦略立案から販促、物流までを一貫支援する。
1万3000件の支援実績が裏付けるライブコマース戦略の進化
“いつも”が新たに打ち出した「ソーシャルコマース総合支援サービス」は、SNSを舞台とした次世代型ECに本格対応するトータルパッケージだ。
提供開始日は2025年4月30日で、対象は国内外のブランドおよびメーカーである。
マーケティング戦略の立案から販促計画、動画・ライブコンテンツの制作、さらには物流までを網羅する仕組みとなっている。
同社はこれまでに1万3000件以上のEC支援を行ってきた実績があり、楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなど多様なプラットフォームで成果をあげてきた。
そのノウハウを活かし、今回の新サービスでは特にライブコマース(※)領域に強みを発揮している。実際、同社は国内最大級のライブコマース運営実績を持つほか、グループ会社のピースユーが展開する「Peace you LIVE」による現場知見も導入されており、実行力のある支援体制を整備している。
特筆すべきはやはり、コンテンツの視聴から購入までをワンストップで実現できる点だ。これによりSNSユーザーの購買体験が大幅に変化し、より短時間かつ感覚的な消費行動が促進される。
※ライブコマース:動画配信を通じて商品紹介・販売を行う手法。視聴者がリアルタイムで購入できる双方向性が特徴。
今後のTikTok Shop上陸を見据えた、“即応型”ソリューション
2025年夏から秋にかけて、「TikTok Shop(※)」が日本市場で本格的にローンチされる予定だ。この動きは、SNS経由での購買体験が主流になりつつある国内EC市場に対し、根本的な変革をもたらす可能性を秘めている。
特にZ世代やミレニアル層を中心に、視聴と購入の垣根が消えつつある今、ブランドやメーカーにはスピーディかつ柔軟な対応が求められる状況だ。
今後は、SNSマーケティングのトレンドを読み解きながら、サービスのさらなる拡充が必要となるだろう。AIを用いたコンテンツ最適化やデータ分析によるパーソナライズ施策の導入など、進化の余地も大きい。
SNSが単なる情報発信の場から、ダイレクトな収益導線へと変貌する時代においては、“いつも”の取り組みは確かな一手となるだろう。
※TikTok Shop:TikTok内で商品購入が可能なEC機能。ライブ配信や動画コンテンツと連動し、エンタメ要素と購買体験を融合するのが特徴。