ソニーのソニューム　初の音楽NFTコレクション販売開始

2025年2月7日、ソニーのブロックチェーンプラットフォーム「Soneium（ソニューム）」が、Web3音楽レーベル「Coop Records」と提携し、初の音楽NFTコレクションを販売開始した。

音楽NFTコレクションは、NFTマーケットプレイス「Sonova」で取引されている。価格は0.000777 ETH（約2.11ドル）で、販売は今月末まで行われる予定だ。

ソニー、音楽NFT市場に本格参入 

2025年2月7日、ソニーのブロックチェーンプラットフォーム「ソニューム」が、初の音楽NFTコレクションを発表した。販売プラットフォームはSoneium専用マーケットプレイス「Sonova」で取引されており、価格は0.000777 ETH（約2ドル）と手頃な価格に設定されている。東京を拠点とするプロデューサーNUU$HIによる未発表の楽曲などが、今月末まで期間限定で販売される予定だ。

ソニュームは、ソニーグループのブロックチェーンソリューション部門であるSony Block Solutions Labsによって開発されたEthereum Layer 2のプラットフォームであり、音楽やデジタルコンテンツの新たな流通方法を提供することを目指している。

今回のNFTコレクションは、Web3音楽レーベル「Coop Records」との提携により実現したもので、音楽の収益分配モデルを再定義することを目的としている。

NUU$HIの楽曲は、22分間の未発表トラックであり、NFTとしての所有権が提供される。

音楽NFTがもたらす新たな可能性

Coop Recordsは、従来の音楽業界における不公平な収益分配の問題を解決するために、ブロックチェーン技術を活用している。今回の取り組みにより、アーティストやストリーミングプラットフォーム、レコード会社間の収益分配が、より公平になることが期待されている。

ソニーは、音楽NFT市場への参入を通じて、アーティストに対する支援を強化し、ファンとの新たな関係構築を目指している。ソニュームのデータによれば、すでに248,000以上のアカウントが登録されており、1.9百万のアドレスが存在することから、Web3音楽空間における成長が見込まれている。

さらに、ソニーは「Soneium Conquest」と呼ばれるキャンペーンを開始し、ユーザーに対してソニュームのエコシステムを探索する機会を提供している。このキャンペーンでは、クリエイターや開発者、ブロックチェーン愛好者が参加できるさまざまな学習モジュールやインタラクティブな体験が用意されている。

ソニーは今回のプロジェクトを通じてWeb3技術を活用した新たなエンターテインメントビジネスモデルの構築に挑戦している。同社は今後も映画やゲームなど他分野との連携も視野に入れており、SoneiumがグローバルなWeb3エコシステムの中核的存在となる可能性もある。

音楽NFT市場は、アーティストがレコード会社を介さずに収益を得る新たな手段として注目されているが、依然として課題も多い。
特に、クリエイターがトークンを発行する際のリスクや、持続可能な収益モデルの確立が求められている。ソニーの取り組みが、音楽業界におけるNFTの普及にどのように寄与するのか、今後の展開が注目される。