Scalability Problem(スケーラビリティ問題)
スケーラビリティ問題とは、ブロックチェーンが1つのブロックで処理できる容量が決まっていることによって発生する障害のことです。
ブロックチェーンでは、処理できる容量以上のトランザクションが発生すると処理速度が低下します。
それによって、トランザクションが承認されるまでに予想以上に時間がかかったり、ガス代が高騰するなどの問題が発生してしまいます。
スケーラビリティ問題を解決するために、1つのブロックで処理できる容量を増やしたり、メインのブロックチェーンとは別にサブのブロックチェーン(レイヤー2)をつくるなどして、処理能力を高めています。
ブロックチェーンのトリレンマ
スケーラビリティ問題を考える上で「ブロックチェーンのトリレンマ」は重要な概念とされています。
ブロックチェーンのトリレンマとは、スケーラビリティ・分散化・セキュリティの3つを全て実現することはできないという概念です。
例えば、スケーラビリティ問題を解決するために処理速度を高めようとした場合、少ない承認者(ノード)でトランザクションを確認します。
それによって、スケーラビリティは向上しますが、分散化の側面では低下してしまいます。
このようにトレードオフの関係となる為、完璧なブロックチェーンを作成するのは難しいとされています。