多拠点・多台数カメラの映像管理を革新する「Safie Trail Station」提供開始

セーフィー株式会社は2025年3月25日、新たなネットワーク接続型ストレージ製品「Safie Trail Station(セーフィー トレール ステーション)」の提供開始を発表した。これにより、特に映像データを活用する業界において、業務の最適化や運用の向上に寄与すると期待されている。
クラウド対応の映像管理を強化する「Safie Trail Station」
「Safie Trail Station」は、既設のIPカメラと接続し、クラウド環境で映像を一元管理できるネットワーク接続型ストレージ製品である。
本体には最大32台のIPカメラを接続可能であり、17台以上のカメラを接続する場合には一部機能に制限があるものの、多拠点の映像管理をより効率的に行える。
本製品の最大の特長は、映像を本体内ストレージに記録することで、ネットワーク帯域の最適化を図る点だ。リアルタイムでの映像視聴が可能でありながら、必要な映像のみを適切な帯域で閲覧できるため、通信負荷を軽減できる仕組みとなっている。
特に、多拠点を展開する企業にとっては、通信コスト削減や管理業務の効率化といったメリットが期待される。
さらに、アナログカメラのクラウド化を可能にするアナログエンコーダーの利用も可能であり、既存のNVR(※)と併用することで、すでに導入済みのカメラシステムを活かした運用が可能となる。
これにより、新規導入のコストを抑えながらクラウド環境への移行をスムーズに進めることができる。
※NVR(ネットワークビデオレコーダー):IPカメラの映像をネットワーク経由で記録・管理する装置のこと。ローカル環境での保存に特化しているが、クラウド対応製品と併用することで柔軟な運用が可能となる。
「Safie Trail Station」の利用シーンと今後の展望
「Safie Trail Station」は、流通、小売、製造、物流、不動産業界など、多様な分野での活用が想定されている。
例えば、小売業界では複数の店舗の映像を一元管理し、不審行動の早期発見やマーケティング分析に役立てることができる。
製造業では、工場の生産ラインを遠隔監視し、品質管理や安全管理の向上につなげられる。
また、不動産業界では、マンションやオフィスビルの防犯カメラを統合管理し、効率的な監視体制を構築することが可能だ。
導入のメリットとしては、映像管理業務の負担軽減が挙げられる。
従来、各拠点ごとに個別のシステムで管理していた映像データを一括管理することで、担当者の負担を軽減できる。
加えて、クラウド環境を活用することで、遠隔地からでもリアルタイムで映像を確認できるため、意思決定の迅速化にもつながる。
今後の展望としては、さらなる機能強化が期待される。
AIを活用した映像解析や、より高度なアクセス制御の導入など、進化する技術を取り入れることで、より幅広い用途に対応できる可能性が高い。
セーフィー株式会社の今後の動向に注目が集まる。