新たな金融エコシステム、RWA(現物資産)のトークン化で分割所有や迅速な取引の実現へ

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Web3技術の進展に伴い、ブロックチェーンやスマートコントラクトを活用した新しい金融エコシステムが形成されています。

その中で注目されているのが、RWA(Real World Asset、現実世界の資産)をデジタル化し、ブロックチェーン上で取引可能にする取り組みです。
この記事では、Web3領域におけるRWAの可能性について詳しく探っていきます。

目次

RWA(Real World Asset)とは

RWAとは、「Real World Asset」つまり現実世界の資産です。
土地、不動産、株式、債券、貴金属などの現実世界に存在する資産(=RWA)をデジタル化し、ブロックチェーン上で取引できるようにする取り組みが注目されいます。

このデジタル化された資産はトークンとして発行され、分割所有や迅速な取引が可能となります。
RWAのトークン化により、伝統的な金融市場の効率性向上と新たな投資機会の創出が期待されています。

RWAのトークン化で期待される業界

RWAとして期待されている分野は不動産や貴金属、株式や債券など多岐に渡ります

例えば、不動産は伝統的に流動性が低く、大規模な投資が必要とされるため、個人投資家が参入するのは難しい分野でした。
しかし、RWAを通じて不動産をトークン化し、例えば1000平方メートルの土地をトークン化し、1平方メートルごとにトークンを発行することで、小口の投資家でも土地の一部を所有し、投資することが可能になります。

RWAをトークン化することのメリット

RWAをトークン化することのメリットについても記載します。

  • 流動性の向上

RWAは分割してトークン化することで、小口投資家でも手軽に資産にアクセスできるようになります。
これにより、従来の資産が持つ流動性の低さが改善され、市場全体の流動性が向上します。

  • 透明性と信頼性の向上

ブロックチェーン技術を利用することで、取引の透明性と信頼性が確保されます。
すべての取引履歴が公開され、改ざん不可能な形で記録されるため、不正行為のリスクが減少します。

  • グローバルなアクセス

RWAは地理的な制約を超えて、グローバルな投資家にアクセスすることが可能です。
これにより、資産の取引範囲が広がり、より多くの投資機会が生まれます。

RWAのトークン化例① NFT所有者向け宿泊サービス「LIFULL STAY」

事業を通して社会課題の解決に取り組む株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL Financialは、NFT所有者向け宿泊サービス「LIFULL STAY」を開始しました。

LIFULL STAY(ライフル ステイ)とは、お気に入りの宿泊施設に毎年1泊できる、会員権NFTを購入することができるサービスであり、譲渡可能なNFTにより、別荘所有の新たなかたちを提供します。

会員権NFT「LIFULL STAY MEMBERSHIP」の保有者は、通常価格より施設にお得に宿泊でき、優先予約も可能です。

人気の宿泊施設でも別荘感覚で優先的にご利用いただけます。また、宿泊チケットはNFTのため、譲渡・販売することもできます。家族や親しい友人へプレゼントや、NFTマーケットプレイスで販売することが可能です。

近年、空き家の数は増加を続けており、今後も更に増加が見込まれる中、空き家対策の強化が急務となってる中で、人口減少局面の中で、一人が複数の住宅を持ち、暮らす「世帯当たり住宅数」をいかに増やしていくということが空き家対策として考えられます。
しかし、近年「世帯当たり住宅数」にも頭打ちの傾向が見られ、セカンドハウスの持ち方についても、これまでの「富裕層の別荘」という限られたものから「誰にでも持てる」よりライトな考え方が必要です。

こうした背景の中、LIFULL Financialでは、再生不動産を小口で購入可能な別荘会員権および宿泊権NFTとして発行することで、利用者の方に1日単位でセカンドハウス保有体験を提供し、地域貢献の機会を創出します。

RWAのトークン化例② バスルアーのトークン化

株式会社ブロックチェーンルアーズはバスルアーをRWA化及びトークン化することで真のリアル×デジタルが融合したサービスの提供しています。

現実の世界で実際に使い、デジタルの世界で仲間に自慢したくなるようなプロダクト・コンテンツを目指しています。全く新しいバスルアーの発明や最新のテクノロジー(クリエイターツール)を活用してNFT単体としての所有欲求を高めるといったリアル・デジタルの両輪から価値を高めるアプローチを行っていくことが「RWA」という言葉の本質を捉え、バスフィッシングの新しい未来への第一歩になると考えているとのことです。

釣果がルアーNFTと連動し「どこで」「いつ」「何cmのバスを釣ったか」といった今まで証明出来なかった情報をブロックチェーン上に記録していくことでバスルアーのRWAとしての価値を高めることを実現しています。

そうした機能面だけでなくルアーNFT自体に愛着を感じているユーザーの声も多く、デジタル側のクリエイティブの質を高めていくことがさらにRWAとしての価値を押し上げることに繋がると信じているとのことです。

今後の展望

RWAのトークン化により、ユーザーにとってこれまで購入できなかった/されなかった商品を購入されることが期待されます。
ここでは、今後の展望に加えRWAのトークン化がもたらす効果について解説します。

資産の流動性の向上

不動産や芸術品、株式、債券などの現実世界の資産をブロックチェーン上でデジタル化し、トークン化することが可能になり、資産の流動性が向上します。従来は売買や取引に時間がかかっていた資産も、いつでも迅速に取引できるようになるため、資産の所有者はより柔軟に資産を管理できるようになります。

また、高価な資産に少額から投資することができるようになり、従来は大規模な資本が必要だった投資機会が広範な層へも広がります
さらに、ブロックチェーン技術の透明性とセキュリティ機能により、資産の所有権や取引履歴が明確に記録されるため、不正行為が減少し、信頼性が向上することも期待されます。

たな金融エコシステムの形成

RWAを担保にした分散型金融(DeFi)プラットフォームでの融資や銀行を介さない融資・クレジット市場など新しい金融エコシステムが形成され、中小企業や個人が資金調達しやすくなり、融資のハードルが下がると考えられます。

さらに、スマートコントラクトの活用により、条件を満たした際に自動的に実行される契約が実現します。例えば、配当支払いの自動化や、契約条件に基づく資産の自動移転などにより、取引コストが削減され、取引の効率がに向上することが期待されます。

関連リンク

▼LIFULL STAY プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000440.000033058.html

▼ルアーNFT プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000131228.html

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