【「Prince JAM!」最優秀賞 受賞】 小林様へインタビュー|生成AIでアニメ制作を実現する、好奇心と発想力

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今回は、AI×Web3アニメのピッチコンテスト「Prince JAM!」にて、「悪夢の淵から」で最優秀賞を受賞した小林様へインタビューを行いました。

様々な生成AIを駆使し、独創的な世界観を作り上げた小林様に、作品制作の内容や背景、使用した生成AIツール、今後の展望などについて詳細を伺いました。

目次

「好き」を仕事に! 生成AIのプロフェッショナル

小林譲 様

ーーまず初めに、小林さんのプロフィールについて教えてください。

小林「現在フリーランスとして、ゲーム開発や運営の企画、ゲームプランナー、生成AIの導入コンサルティング、社内DX支援、AIツールの情報発信や資料作成など、様々な業務に携わっています。デジタルコンテンツ関連の経験があり、以前はゲーム業界で、ソーシャルゲームのプロデューサーを6, 7年ほどやっていました。IPやアニメが好きで、キャリアとしては、営業職やゲームセンターの店舗社員、ゲームプランナー、プロデューサーを経験していますが、絵を書いたりプログラミングなどの経験はございません。」

ーーありがとうございます。ゲームやエンタメなどに興味や関心があったのでしょうか。

小林「そうですね、ゲームは小さい頃から大好きでずっとやっていました。アニメ好きの姉の影響で、深夜アニメを見たり声優さんのラジオをずっと聴いていました。今回審査員だった広井王子さんは、昔からよく知っている方なのでコンテストでお会いできて本当に感動しました。昔からエンタメや新しい技術に興味があり、YouTubeライブなどもすぐに試し、常に新しい技術を試しチャレンジしてきました。」

ーー現在はどのような事業に注力しているのでしょうか。

小林「最近は、生成AIのコンサルティング事業に力を入れています。新しい生成AIツールが出たら実際に使い、使い方や有効性をnoteやブログで発信しています。おかげさまで、最近は月間10万PVほどの方に見ていただけるようになり、やりがいを感じています。発信がきっかけでコンサルティングの依頼をいただくなど、徐々に成果にも繋がってきました。」

小林様 生成AIツール紹介note:https://note.com/doerstokyo_kb/

ーー新しいテクノロジーにとても興味があるのですね。

小林「はい、本当に好きで新しい技術に注力したいと思っていまして、特にAIはどんどん新しいツールなどが出てきており進化のスピードも速いので、そこに食らいついていくのがすごく楽しいですね。」

コンテスト最優秀賞を受賞、生成AIでクリエイターへ

ーー今回のAI×Web3アニメのピッチコンテスト「Prince JAM!」に出られたきっかけについて教えてください。

小林「実は去年のIVSのWeb3ゲームのピッチコンテストで、登壇企業様の資料作りを担当しており、その時に本コンテストの主催者である中山さんと出会い「AIに詳しいならぜひ応募してみたら?」と声をかけていただいたことがきっかけです。締め切り間近でバタバタでしていましたが、「とりあえずやってみよう!」と思い、また、現在AIでどこまでクオリティの高い動画を作れるのか、自分自身試してみたかったというのもありましたね。」

ーーアニメ制作などは専門領域ではないかと思うのですが、どのようにAIと出会い、今回のコンテストの準備を行ったのでしょうか。

小林「生成AIに触れたのは去年の初め頃、画像生成AIがきっかけでどっぷりはまりました。ローカルPCで使うことのできる画像生成AIツールであるStable Diffusionを使い込むうちに「動画も作れるツールがある」「ChatGPTがすごいらしい」と、どんどん興味の幅が広がっていきました。音楽制作にも挑戦したりと、趣味の延長でクリエイティブなツールを色々触っているうちに、いつの間にか一通り使えるようになっていました。今回の動画コンテストに向けて、特に新しく何かを準備したということはなく、今まで培ってきた知識をフル活用して、自分の好きなアニメとホラーを組み合わせた作品を創りました。」

ーーテーマやタイトル、作品のこだわりなどについても教えてください。

小林「タイトルの「悪夢の淵から」は、いくつか脚本を作った後、AIに候補を出してもらい決めました。ストーリーは、主人公が毎日悪夢を見るようになり悩まされることが物語の起点となり、夢の中で見つけた懐中時計が起きたら手の中にあることから展開していきます。「自己認識の旅」をテーマとして掲げており、プライドや虚栄心と向き合う時の怖さや恐怖をホラー要素に置き換えて表現したものになっています。」

小林譲作品『悪夢の淵から』AI×Web3アニメコンテスト【PrinceJAM!最優秀賞、特別賞受賞作品】:https://www.youtube.com/watch?v=9BOA7HGDWO0

小林譲作品『悪夢の淵から』AI×Web3アニメコンテスト【ファイナリスト事前コメンタリー】:https://www.youtube.com/watch?v=owmXPDM8gig

ーーありがとうございます。自己認識の旅で自分自身と向き合う中でホラー要素もあるものということですね。

小林「はい。この作品のユニークなポイントは、リアルな映像とアニメ風の映像を組み合わせているところです。通常であれば現実世界がリアルで、夢の中はアニメ調になりがちですが、あえて「それを逆転させてみたらどうなるか?」と考えました。シナリオを考えていくうちにその方がストーリーに深みが増し、説得力も増しアイデアも広がっていきました。それに、現状の生成AIでは、アニメで大掛かりな動きを表現しようとすると、どうしても破綻してしまう部分があるので、今回は動きのあるシーンはリアルテイストで、静かなシーンはアニメテイストで制作しました。その点を審査員の方からもユニークであると評価していただき、とても嬉しかったです。」

様々な生成AIをフル活用し制作した新たなアニメ

ーー今回の作品を制作するにあたり、使用した生成AIのツールなどについて教えてください。

小林「はい、様々な生成AIツールを活用しました。まずキャラクターイメージをStable Diffusionで作成し、それを元にMidjourneyの参照機能を使って高画質な原画を制作しました。動画パートは、Dream Machineというモデルを使用し、ひたすら1枚の画像から5秒ほどの動画を生成し、それを切り貼りして制作しました。効果音は、ElevenLabsというツールでテキストから効果音を生成したり、動画に合う効果音を生成して当てはめていきました。音楽はUdioというソフトを使い、テキストから生成したり、ElevenLabsで作成した効果音をUdioに取り込み音楽化したりと、色々な方法を試しました。全体の構成や、どういうステップでアニメを制作すれば良いのかについては、ChatGPTやGemini、ClaudeなどのLLMに相談しながら進めました。」

ーーありがとうございます。反対に人の手で制作したところはどの辺りになりますでしょうか。

小林「今回の作品で人の手で作成した部分は、動画編集やトランジション、エフェクトなどです。作品のストーリー自体は自分で考え、アイデアを練り上げる過程でAIに壁打ちしながらブラッシュアップしていきました。あとは、ボイスに関しては、AIだとどうしても演技感が上手く出せなかったので、今回は私の妻へお願いしました。」

ーー本作品の今後の展開についても教えてください。

「今回の作品のシナリオはすでに構想は出来上がっています。長編作品にするよりも、まずは短編として完結させた方が、作品との相性も良いかなと思っており、将来的にはホラーゲーム化など、色々な展開ができたら面白いと思っています。」

生成AIは「人生のエンタメ」 、誰もがクリエイティブになれる時代へ

ーー今回のコンテストを通して今後はどのような活動を行っていきたいと考えていますでしょうか。

小林「長期的なビジョンは決めずに進んでいこうと考えています。今回の作品をきっかけに、生成AI導入コンサルティングやAIを使った作品制作の依頼をいただく機会が増えていますので、AI関連のコンテンツ制作にできる限り関わっていきたいと思っています。将来的には、これから誰もが当たり前のように触れるようになるであろう生成AIツールについて、画像生成や動画生成に興味がある方に、分かりやすく伝えていく役割を担っていけたらと考えています。まずは、今回の作品をしっかり形にすることが、最初の目標です。」

ーー最後に一言メッセージをよろしくお願いします。

小林「生成AIを使い始めたきっかけは、純粋な興味と好奇心からでした。ビジネスツールというより、人生を豊かにするエンタメの1つとして使っていたからこそ、楽しみながら知識を深め、作品制作に情熱を注ぐことができたと思っています。生成AIは単なる便利なツールであることに加え、人生の喜びや楽しみを何倍にもしてくれるものであると思います。ビジネス的なご相談やエンタメのご相談など、ぜひお気軽に連絡をいただければと思います。」

AI導入相談なら「AI-BRIDGE」

https://note.com/doerstokyo_kb

小林様が所属しているDoersTokyo株式会社では、AI導入の相談にのっているとのことです!ご相談したい方は上記リンクからお問い合わせくださいませ!

関連リンク

▼SHAKE Entertainment株式会社 Prince JAM!のプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000130526.html

▼SHAKE Entertainment株式会社 Prince JAM!のファイナリストに関するプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000130526.html

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