Phantomウォレット、残高・価格表示が日本円など16通貨に対応開始
暗号資産ウォレット「ファントム(Phantom)」は、2025年2月7日に残高および価格表示が16種類の法定通貨に対応したと発表した。この新機能により、ユーザーはドルだけでなく、日本円やユーロ、ポンドなどの通貨で資産の状況を確認できるようになる。
これにより、特に国際的なユーザーにとって利便性が向上し、Phantomウォレットの利用がさらに促進されることが期待されている。
Phantomウォレット、グローバル展開を加速
人気の暗号資産ウォレット「Phantom(ファントム)」が、残高と価格表示に関する重要なアップデートを実施した。このアップデートにより、ユーザーは16種類の法定通貨で資産価値を確認できるようになった。これは、Phantomのグローバル戦略における重要な一歩と言えるだろう。
Phantomは、主にSolanaブロックチェーン上で動作するウォレットとして知られている。しかし近年、イーサリアムやポリゴンなど他のブロックチェーンにも対応を拡大し、多様な暗号資産に対応するマルチチェーンウォレットとしての地位を確立しつつある。
今回の法定通貨表示の拡充は、この多様性をさらに推し進める動きだ。
ユーザー体験の向上と市場競争力の強化
追加された機能は、16種類の法定通貨による残高および価格表示への対応だ。
これまでPhantomウォレットはドル(USD)のみで残高や価格を表示していたが、今回のアップデートにより、以下の通貨でも表示が可能となった。
- 日本円(JPY)
- ユーロ(EUR)
- イギリスポンド(GBP)
- オーストラリアドル(AUD)
- ブラジルレアル(BRL)
- カナダドル(CAD)
- 韓国ウォン(KRW)
- インドルピー(INR)
- トルコリラ(TRY)
- メキシコペソ(MXN)
- ナイジェリアナイラ(NGN)
- シンガポールドル(SGD)
- ベトナムドン(VND)
より多くの通貨で価格が表示される新機能は、特に国際的なユーザーにとって大きな利点となる。ユーザーは自国の通貨で資産の状況を把握できるため、より直感的にウォレットを利用できるようになるだろう。
設定方法も簡単で、「設定」メニューから「Currency」を選択することで、希望する法定通貨を選ぶことができる。
Phantomの広報担当者は今回の対応に対し、「ユーザーの多様なニーズに応えるため、常に機能の拡充を図っている」と述べている。今回の通貨表示追加も、ユーザーからの要望が多かった機能の一つだ。
一方で、この機能拡張には課題も存在する。為替レートの変動が激しい場合、表示される資産価値の正確性に影響が出る可能性がある。Phantomは、信頼できる複数の情報源から為替レートを取得し、定期的に更新することでこの問題に対処しているという。
Phantomウォレットは、もともとソラナ(Solana)ブロックチェーン専用のウォレットとしてスタートしたが、現在ではイーサリアム(Ethereum)、ポリゴン(Polygon)、ビットコイン(Bitcoin)など、複数のブロックチェーンに対応している。これにより、ユーザーは多様な暗号資産を一元管理できる利便性を享受している。
さらに、Phantomは最近、レイヤー1ブロックチェーン「スイ(Sui)」にも対応を開始した。このように、Phantomは常に機能を拡充し、ユーザーのニーズに応える姿勢を見せている。特に、NFT(非代替性トークン)やDeFi(分散型金融)など、急成長している分野においても、重要な役割を果たしている。
今回の法定通貨対応の拡充は、Phantomウォレットの競争力を高める要因となるだろう。
暗号資産市場は急速に進化しており、ユーザーの期待に応えるためには、利便性や機能性の向上が不可欠である。Phantomはこの点において、他のウォレットと差別化を図ることができる。
暗号資産市場の成熟に伴い、ウォレットアプリの重要性はますます高まっている。
Phantomの今回の機能拡張は、この市場トレンドを的確に捉えたものと言えるだろう。
今後、他のウォレットアプリも同様の機能を導入する可能性が高く、ユーザーがより使いやすい環境が整っていくことが期待される。
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