パナソニック、商品サイトに高機能検索エンジン「ZETA SEARCH」を導入

パナソニックは3月18日、自社の家電商品サイトに高機能検索エンジン「ZETA SEARCH」を導入したと発表した。タブ切り替え機能や絞り込み条件の追加など多彩な機能を備え、ユーザーの検索体験を大幅に向上させることを目指している。
オンラインショッピング需要の高まり対応する施策
パナソニックがZETA SEARCHを導入した背景には、急速に拡大するEコマース市場における競争力強化の必要性がある。特にコロナ禍以降、オンラインショッピングの需要は急増しており、ユーザーがストレスなく製品情報を探せる環境の整備が急務となっていた。
新システムの特徴は、検索結果ページで「商品情報」「公式通販」「よくあるご質問」「取扱説明書」などのタブを切り替えられる点だ。
これにより、ユーザーは必要な情報に素早くアクセスできるようになる。
また、「#在庫あり」「#キャンペーン商品」などの絞り込み条件を追加する機能も実装され、検索効率が向上した。さらに関連キーワードの自動表示機能により、ユーザーの他の商品への購買意欲を高める機能もある。
ZETA SEARCHには、キーワード入力時のサジェスト機能や、ドリルダウン式の絞り込み、ファセットカウント(※)による検索結果の該当数表示など、便利な機能が搭載されている。
※ファセットカウント:検索結果に含まれる各カテゴリや属性の項目数を表示する機能。たとえば、検索結果に含まれる「冷蔵庫」が15件、「洗濯機」が10件というように表示される。
ユーザー体験の向上とビジネス効果への期待
新検索システムの導入によって、サイト内回遊率の向上が見込まれている。
ユーザーが検索結果から関連情報へスムーズに移動できるようになれば、サイト滞在時間の延長や閲覧ページ数の増加につながると予測される。
これは最終的に購買率の向上にも寄与する可能性が高い。Eコマース市場における競争力の強化につながっていくことが期待できる。
同社ではZETA SEARCHの機能を今後も拡充し、AI技術を活用したパーソナライズ機能の追加も検討しているとのことだ。今後は、ユーザーの過去の検索履歴や閲覧行動に基づいた最適な商品提案が可能になると考えられる。
パナソニックは「快適な暮らし作りのサポート」をコンセプトに掲げている。
今回の検索エンジン導入も、その実現に向けた重要なステップとなるだろう。