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    日産、横浜・みなとみらいで公道約4kmの無人走行実験 自動運転レベル4への布石

    日産自動車は2025年3月10日、横浜市のみなとみらい地区で無人走行実験を公開した。都市部の混在走行下でのドライバーレス運行が行われたのは、日本国内で今回が初めてだ。
    今後は運用台数を増やし、2027年度にレベル4のモビリティサービスを開始する計画である。

    目次

    実験の詳細と背景

    実験車両は、日産のミニバン「セレナ」をベースに開発され、カメラやレーダー、ライダーを搭載している。AIが周囲の環境を認識し、遠隔監視者のサポートのもとで自律走行を行った。走行ルートは日産グローバル本社から横浜赤レンガ倉庫までの往復約4kmで、所要時間は約20分だった。

    今回の実験は自動運転レベル(※)2に分類される。運転席には誰も座らず、「遠隔監視操作室」「遠隔監視室」を別途設置し、必要に応じて遠隔で操作する形態を採用。助手席には保安要員が同乗し、安全確保のための対応が可能な状態が維持された。
    非常時には手動運転に切り替えることもでき、安全性を最優先する設計となっている。

    近年、自動運転技術の開発は加速している。
    交通事故の削減や渋滞緩和を目的に、多くの企業が開発を進めており、日産もその一翼を担う。日本ではこれまで自動運転の実証実験が各地で行われてきたが、今回のようなドライバーレス運行は前例がなかった。

    政府は2023年にレベル4の自動運転を可能とする改正道路交通法を施行し、特定条件下での無人走行を認めた。これを受け、各自動車メーカーは技術開発を加速させている。
    今回の日産の実験も、その流れを受けたものであり、公道での実用化に向けた一歩となると見られる。

    ※自動運転レベル:自動運転は0から5までの6段階に分類される。レベル2は「部分運転自動化」であり、システムがアクセルやブレーキ、ハンドル操作を担うが、運転者の監視が必要である。レベル4は「高度運転自動化」であり、特定の条件下で完全無人走行が可能となる。

    今後の展望

    日産は2025年度下期から2026年度にかけて、横浜市内で約20台の無人車両を用いた実証実験を実施する予定だ。さらに、2027年度にはレベル4の自動運転サービスを開始し、特定エリア内での完全無人運行を目指している。
    その実現にはさらなる技術開発と社会受容の促進が不可欠だ。特に、安全性の証明が進めば、より広範な地域での導入も視野に入るだろう。

    短期的には、限定エリアでの実証実験が増え、走行データの蓄積とAIの学習が進むと考えられる。
    中期的には、都市部の交通手段としての導入が本格化する可能性が高い。特定のエリアで自動運転車が公共交通の代替手段として機能することで、過疎地の移動問題を解決する一助となるかもしれない。

    ただし、社会的な受容度やコスト面の課題を克服するには時間がかかる。完全な無人運行が一般化するには、規制のさらなる緩和や、保険・事故対応の枠組みの整備が必要になるだろう。

    日産の取り組みが、日本全体のモビリティのあり方を変える契機となるか、今後の展開が注目される。

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