マイクロソフト2025年第2四半期決算を発表 AI事業急成長もクラウド部門が伸び悩む
Microsoftの2025年度第2四半期(2024年10〜12月期)決算は、AI事業の急成長が注目される一方で、クラウド部門の伸び悩みが顕在化した。
1月29日に発表された決算報告によると、同社のAI関連収益は年間130億ドル(約1.9兆円)規模に急拡大し、前年比175%増を記録。しかし、クラウド部門の収益が市場予想を下回り、発表後株価は4%以上下落した。AI投資の成果と課題が交錯する結果になったといえる。
AI分野で急成長もクラウドに陰り
米ヤフーファイナンス(2025年1月29日)の報道によると、MicrosoftのAI事業はAzureプラットフォームを中心に急拡大している。
AIサービスがAzure収益に13%の押し上げ効果をもたらし、年間収益換算値が130億ドルに到達した。これは前四半期に示した100億ドルの予測を30%上回る数字だ。
しかしクラウド部門の収益は25.5億ドルにとどまり、市場予想の25.8億ドルを下回った。インテリジェント・クラウド部門の成長率19%は堅調だが、前四半期の20%増から減速傾向にある。
AI開発への投資拡大がクラウド部門の利益率を70%に押し下げた要因と指摘されている。
中国のDeepSeekが低コストAI技術を発表した影響で、米IT大手の投資戦略への疑念が広がっていることも背景として考えられる。
競争激化で見える課題
Microsoftの四半期資本支出は226億ドルに達し、過去最高を更新した。AIデータセンターへの投資拡大が続く中、競合他社との差別化が急務となっている。
同社株価は過去1年で5%上昇したが、アマゾン44%、グーグル26%の伸びを大きく下回る。PC市場ではAIネイティブ機能を搭載した「Copilot+ PC」の販売を推進しているが、ハードウェア性能向上以外の明確な購買動機が不足している現状も露呈した。
Microsoft Cloud全体の収益が40.9億ドル(21%増)と予想の41.1億ドルを下回った点も問題視されている。
AI需要の取り込みには成功したものの、基幹事業であるクラウドサービスの成長鈍化が投資家の懸念材料となった。アナリストの間では、AI投資の収益化スピードとインフラコストのバランスが今後の焦点と見られている。
AI特需に依存せず、基盤事業とのシナジー強化が今後の成長カギを握るとの見方が支配的である。同社は2025年度下半期に向け、AI機能を統合したクラウドサービス拡充とコスト効率化の両立を図るとみられる。
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