マスク氏のDOGE、トップ1%人材で連邦政府の無駄削減に挑む

イーロン・マスク氏率いる米国の新設組織「政府効率化省（DOGE）」が求人サイトを開設した。
ソフトウェアエンジニアや情報セキュリティエンジニアなどの技術系人材を中心に募集が開始されているが、応募条件は厳しく、週80時間以上の勤務が求められている。
政府の効率化を目指すこの組織の動向には、注目が集まっている。

トランプ政権下で誕生した「政府効率化省」、人材募集を本格化

トランプ米政権下で新設された「政府効率化省（DOGE）」が、技術系スタッフの募集を目的とした求人サイトを立ち上げた。この組織は、イーロン・マスク氏が率いており、政府の効率化と生産性向上を目指している。

求人サイトによると、募集対象はソフトウェアエンジニア、情報セキュリティエンジニア、金融アナリスト、人事担当者などだ。

応募条件は非常に厳格で、米国市民であることや、ワシントンでのフルタイム勤務が可能であることが求められる。

さらに注目すべきは、応募者に「卓越した能力」を示す項目の記入を求めている点だ。

DOGEは「無駄や不正、悪用を特定・排除するために、長時間勤務できる世界クラスの人材を探している」と述べており、「トップ1%」の人材を求めているという。

マスク氏の他の企業での労働方針と同様に、DOGEでも週80時間以上の労働が求められる可能性が高い。これは一般的な労働基準をはるかに超えるものであり、批判の声も上がっている。

一方で、マスク氏とビベック・ラマスワミ氏が応募者を直接審査するという点は、組織の重要性を示していると言えるだろう。

政府効率化に向けた新たな取り組み

DOGEの設立目的は、過剰な規制や無駄な支出を削減し、連邦機関を再構築することにある。この目標達成のため、ブロックチェーン技術の活用も検討されているという。

政府のコスト削減策として、デジタル台帳を利用する案が浮上しており、連邦政府の支出追跡やデータ保護、支払い、さらには建物の管理にもブロックチェーンを使用する可能性が示唆されている。

しかし、DOGEの活動には批判的な声も存在する。すでに活動の差し止めを求める訴訟が起こされており、情報公開など透明性に関する法律違反が指摘されている。

この新たな組織の今後の動向が、米国の行政システムにどのような影響を与えるのか、注目が集まっている。

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