LIXIL、新屋外カメラ「LS279」発売 AI技術で防犯性能を強化

3月14日、LIXILはIoTホームリンク「Life Assist2」の新オプションデバイスとして、新屋外カメラ「LS279」を発売することを発表した。
2025年4月1日に販売される本製品は、AIによる高精度な人物検知機能や自動追尾、ナイトビジョンなどを搭載し、防犯対策の強化を目的としている。
新屋外カメラ「LS279」の特長
住宅侵入犯罪の増加を背景に防犯意識が高まる中、より高機能なカメラの需要が高まっている。LIXILが開発した新屋外カメラ「LS279」は、LIXILのIoTホームリンク「Life Assist2」の新オプションデバイスとして導入される。
本製品の最大の特長はAIによる人物検知機能だ。
従来の動体検知型カメラと異なり、人間のみを高精度で検出することが可能となっており、不審者の特定精度が向上した。
また、自動追尾機能を備え、敷地内を移動する人物をリアルタイムで追跡することができる。
また、警報機能も強化されている。遠隔操作によって110デシベルの警報サイレンを発し、同時にライトを点灯させることで侵入者を威嚇する仕組みを採用した。
これにより、住民が不在時でも警戒態勢を強化できる。
カメラの解像度は300万画素で、高精細な映像を提供する。
ズーム機能も搭載され、利用者は遠隔から人物の顔を詳細に確認することが可能だ。
さらに、ナイトビジョン機能には「スマートカラーナイトビジョン」を採用し、暗闇でも最大30メートル先の対象をカラー映像で捉えることができる。
この機能により、夜間の不審者検知精度が向上すると考えられる。
AI技術を活用した防犯カメラの背景と今後の課題
近年、住宅侵入犯罪の件数が増加しており、防犯対策を強化する動きが加速している。
特に、「不審者の行動を追尾したい」「人のみを検知できるカメラがほしい」「顔をズームして確認したい」といった具体的な要望がユーザーから寄せられていた。
「LS279」はこうしたニーズに応えるため、昨今注目が集まる「AI技術」を搭載した。
「AI技術搭載カメラ」は防犯カメラ市場において競争力のある製品であり、今後の市場拡大が期待される。
一方で、競合他社もAI搭載の防犯カメラ市場に参入しているため、価格競争や機能差別化が求められる局面に入る可能性が高い。
防犯カメラの高性能化は犯罪の対処につながるが、常にカメラを起動しているため、「自分の生活が外部に知られるのではないか」と不安を持つユーザーもいる。
そういったユーザーの不安を解消するため、プライバシー保護対策の強化が不可欠だ。
また、自動追尾機能を持つカメラは便利である一方で、誤作動や誤認識によるリスクを伴うため、設定のカスタマイズ性を高めることで安心感を提供する必要がある。
たとえば、特定の時間帯だけ追尾を有効化するモードや、検知対象をカスタマイズできる機能の追加などが求められるだろう。
競合製品の差別化とプライバシー面の課題をどのようにクリアするかが、今後の普及を左右する要素となるだろう。