WACULが「AIアナリスト」に生成AI解説機能 Webサイト分析の負担を大幅軽減

2025年8月26日、マーケティングDX支援を手がけるWACUL(ワカル)は、Webサイト分析ツール「AIアナリスト」に生成AIによる解説機能の提供を開始したと発表した。
従来は数値を手動で読み解く必要があったが、今後はAIが自動で現状を分析、改善提案を文章化する。
WACUL、AIアナリストに生成AI解説を導入
WACULは、Webサイトの分析と改善提案を自動化する「AIアナリスト」において、生成AIを活用したレポート解説機能を新たに提供開始した。
従来の「サイトレポート」では、ページビューやコンバージョン率といった主要指標を数値で表示し、ユーザーが自ら分析して改善施策を検討する必要があった。
そこでWACULは、従来より課題とされていた煩雑な状況解決のソリューションとして、生成AIを用いた分析ツールをリリースした。
今回の機能追加により、生成AIがデータを解析し、現状把握と改善提案を自然な文章で提示することが可能となった。
この新機能は、単月データの提示にとどまらず、前月との比較も行い、変化の背景や傾向も可視化する。
活用対象はまず、定期的なアクセス解析や成果指標の可視化に特化した「レポートプラン」となり、サイトレポートの「今月の進捗」セクションに対応する。
今後は順次機能拡充を予定しており、Web戦略立案や運用を支援する「コンサルティング支援プラン」などが計画されている。
※マーケティングDX:デジタル技術を活用し、マーケティング業務の効率化や高度化を実現する取り組み。
自動化で迅速化へ 精度向上と活用範囲拡大が課題
生成AIによる自動解説は、担当者が手動で行っていた定例レポーティングの負担を大幅に軽減させ、意思決定の迅速化を後押しすると考えられる。
属人的かつ時間を要すことの多いレポート作成が短時間で完了すれば、改善施策の検討や会議準備に充てる時間を確保でき、多くの企業にとってメリットとなるだろう。
一方で、AIが提示する分析は、データの質や学習モデルに依存するため、現場の状況と一致しない提案が生じる場合もありそうだ。特に、広告費やKPIに直結する重要指標に関しては、最終的な人間の判断が不可欠と考えられる。
今後は、生成AIの透明性や説明性を高め、いかに誤解を招かない解説を提供できるかが課題となるだろう。