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    NVIDIA、「Jetson Thor」提供開始 7.5倍性能でAIロボット普及を後押し

    2025年8月25日(米国時間)、米NVIDIAは「NVIDIA Jetson AGX Thor」(以下Jetson Thor)の開発者キットと量産用モジュールの一般提供を開始したと発表した。次世代ロボティクスとフィジカルAIを支える基盤として、産業用からヒューマノイドまで幅広く活用が進む見通しだ。

    目次

    Jetson Thor、7.5倍性能と省電力性でAIロボ普及を後押し

    NVIDIAが発表したJetson Thorは、最新の「NVIDIA Blackwell GPU」と128GBメモリーを搭載し、FP4(※)で最大2070TFLOPSのAI性能を実現した。消費電力は130W未満と抑えられ、省電力性と高い処理性能を両立させている。

    従来モデル「Jetson AGX Orin」と比較すると、生成AIモデルの実行時に最大7.5倍のAI処理性能と3.5倍の電力効率を達成した。

    同製品は、「NVIDIA Isaac GR00T N1.5」のような視覚言語アクション(VLA)モデルから汎用大規模言語モデル(LLM)まで幅広く対応し、リアルタイム推論が求められるヒューマノイド、農業、手術支援といった分野での実装が想定される。

    さらに、「NVIDIA Jetson ソフトウェアプラットフォーム」をフルスタックで搭載し、ロボティクス開発向け「NVIDIA Isaac」や基盤モデル「Isaac GR00T」、視覚AI向け「NVIDIA Metropolis」、リアルタイムセンサー処理向け「NVIDIA Holoscan」など、クラウドからエッジまでを一貫してサポートするソフトウェアスタックと互換性を持つ。

    ※FP4:低精度浮動小数点形式の一種で、AIモデルの高速推論に用いられる。

    高性能化の波紋 普及促進と競争激化、課題は規制と安全性

    Jetson Thorの登場は、フィジカルAI市場全体に革新をもたらす一方、競争環境を大きく変える可能性がある。また各産業に対して多様なソリューションを与えるとみられる。

    特に、推論速度と電力効率の飛躍的な向上は、ヒューマノイドやサービスロボットの量産化を後押しし、医療、物流、農業といった労働力不足の分野において導入を加速させるだろう。

    しかし、高性能ロボットが急速に普及することで、既存のハードウェアメーカーは市場シェアの維持に苦戦する恐れがある。また、AIの自律性が高まることによる安全性や倫理的リスクへの懸念も残る。

    各国の規制対応や標準化の遅れが、市場成長の制約要因となる可能性は否定できない。

    Jetson Thorの真の普及には産業界と政策当局の協調が不可欠だろう。特にエネルギー効率の高さは持続可能性の観点で評価されるが、電力インフラの整備やセキュリティ基盤の確立が伴わなければ、社会実装の加速には限界があると言える。

    インフラ環境とのバランスの取り方が今後の焦点となるだろう。

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