ディーエムエス、AI音声生成「PAGE CAST」開始 ECサイト訴求力を強化へ

2025年8月18日、ダイレクトメールや物流事業を展開するディーエムエスが、AIを活用した音声コンテンツ自動生成サービス「PAGE CAST(ページキャスト)」を発表した。国内ECサイト向けに提供を開始し、購買促進と認知拡大を目指す。
ECサイトの商品情報をAI音声で自動生成
ディーエムエスがリリースした「PAGE CAST」は、ECサイトの商品ページに専用タグを埋め込むだけで、AIが掲載情報を解析し、ポッドキャスト形式の音声コンテンツを自動生成するサービスである。音声は、テキストよりも親近感を与え、記憶に残りやすい特長があるとされる点から、優位点を見出した。
同サービスは、商品やサービスのブランドイメージ向上や認知理解の促進を狙い、ページ滞在時間の延伸や離脱率の低下といった行動指標の改善を後押しする見込みだ。
さらに、多言語音声にも対応しており、越境EC市場の拡大にも貢献するとしている。
今後は行政・自治体、教育・医療機関などの公的分野のWebサイトにも展開し、紙媒体や屋外広告といったオフライン領域への拡張も検討しているという。
※ポッドキャスト:インターネットを通じて配信される音声コンテンツ。スマートフォンやパソコンで再生できる。
音声マーケティングが拓く新市場 利便性と倫理リスクの両立が鍵
音声コンテンツの自動生成は、視覚に頼らず情報を届けられるため、高齢者や視覚障がい者、マルチタスク中のユーザーなど多様な層にリーチできる強みがある。これにより、EC事業者は新規顧客層の開拓やブランド体験の深化を実現しやすくなるだろう。
一方で、AIが生成する音声の品質や信頼性は依然として課題であり、不正確な情報や過度な宣伝表現が含まれた場合、ユーザーからの反発を招く恐れがある。
さらに、広告的要素が強まりすぎれば、音声コンテンツ自体の価値を毀損しかねない。
今後は、スマートスピーカーや音声アシスタントの普及に伴い、企業のマーケティング戦略における音声の重要性は増すとみられる。
ただし、その成否を左右するのは、利便性と倫理性を両立させた運用方針をどこまで構築できるかにかかっていると言える。