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中国、月之暗面(ムーンショットAI)が新モデル発表 米国勢に匹敵とする機能で巻き返し狙う

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2025年7月11日、中国のAIスタートアップ「月之暗面(ムーンショットAI)」が新たなオープンソースモデル「Kimi K2」を発表した。同社は一部機能において米大手AI企業のモデルに匹敵すると主張しており、競争が激化する中国AI市場での巻き返しを図る構えだ。

目次

コーディング性能などで米モデルと同等と強調

月之暗面は2023年に創業されたAIスタートアップであり、アリババグループなどの出資を受けて急成長してきた。長文の分析やAI検索に強みを持つ初期モデル「Kimi」は、2024年に注目を集め、当時は中国国内のAI製品ランキングでも上位に位置していた。

しかし2025年に入り、DeepSeekが低価格モデルを投入したことでシェアを奪われ、利用者の減少が続いていた。

AI追跡サイト「aicpb.com」の統計によると、「Kimi」の月間アクティブユーザー数は2023年8月時点で3位だったが、2025年6月には7位にまで落ち込んでいる。

月之暗面が今回発表した「Kimi K2」は、エージェントタスク(※)の遂行能力やツール統合性能を大幅に強化したことが特徴とされる。特にコーディング分野では、米国のAnthropic(アンソロピック)などが開発する主要モデルに匹敵する水準に達したと同社は主張している。

さらに、Kimi K2は一般的なタスク処理における作業分解能力にも優れ、複雑な命令を段階的かつ効率的に処理できるとされる。また、性能の一部では、中国の主流オープンソースモデルであるDeepSeekの「V3」を上回るとされている。

※エージェントタスク:AIがユーザーの代わりに複数の作業を順序立てて実行するタスク設計の概念。ツールの呼び出しや指示の分解などを含む複合的な処理能力を指す。

米中AI競争の構図に変化か 機能重視の潮流が加速

Kimi K2の登場は、米国主導で進んできたオープンソースAIモデル開発の流れに中国勢が再び存在感を示す契機になる可能性がある。性能において一部の米モデルと同等と評価されれば、グローバル市場における中国製AIの信頼性が向上し、企業や開発者の選択肢として存在感を高めるだろう。

特に中国国内においては、規制やインフラの整備状況から、AIのエージェント化や自動化に対する期待が高まっている。ツール統合やタスク処理の柔軟性といった機能面の強化は、こうしたニーズに直結しており、製品の競争力に直結すると見られる。

しかし、米モデルと比べた場合のデータセキュリティや透明性、コミュニティの支援体制などには依然として課題が残るだろう。また、オープンソースという特性上、モデルの継続的な改善や広範な検証が重要であり、単発の性能比較だけでは優劣を判断しきれないと考えられる。

それでも、低価格競争から脱却し、特定機能に特化した高付加価値型モデルの方向性を打ち出したことは、今後の中国AI産業にとって転換点となる可能性が高いだろう。

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