Bonk Arenaリリース Web3ゲーム×ソラナミームコインで新展開

2025年6月3日、ソラナ系の人気ミームコイン「Bonk」が初の公式ライセンスゲーム「Bonk Arena」をリリースした。開発はカナダのBravo Ready社が担当する。
Bonk、公式ゲームで独自経済圏を構築へ
「Bonk Arena」はBonkが公式にライセンスを供与した初のゲームタイトルである。
開発を手がけたBravo Ready社は、以前にもソラナ基盤のシューティングゲーム「BR1: Infinite」を発表しており、Web3ゲーミング領域での実績を持つ。
同作はトップダウン視点のアーケードシューターで、ウェブブラウザやPhantomウォレットアプリから簡単にアクセスできる。現在はPCやモバイルブラウザでの提供に限られているが、将来的にはWeb3特化型携帯ゲーム機「PSG1」での展開も予定されている。
最大の特徴は「ペイ・トゥ・スポーン(Pay-to-Spawn)」モデルの導入にある。
プレイヤーは1ライフあたり10,000BONKを賭けてマッチに参戦し、撃破した相手の賭け金を獲得する仕組みだ。
これにより、プレイと報酬が直接的に連動し、スキルベースの報酬分配が実現されている。
Bonkの匿名コア貢献者であるNom氏は、Decryptの取材に対し「過去にも他ゲームでの通貨採用実績はあるが、モバイル体験として完全にブランド化されたパートナーシップは初めてだ」と述べており、今後の展開に大きな期待を寄せている。
Bonk Arenaが拓く新市場 Web3ゲームの主役となるか
Bonk Arenaの登場は単なる話題づくりにとどまらず、Web3ゲーム市場における経済設計の実験的試みとして注目できる。
これまでのミームコインは、コミュニティの盛り上がりに依存する性格が強かったが、Bonkは今回実用性とエンタメ性を兼ね備えたプロダクトで新たな地平を切り開こうとしていることが窺える。
プレイヤーがトークンを賭ける構造は、「スキルベースの報酬配分」や「デジタル資産の流動性強化」といったWeb3ゲームならではの要素を象徴している。
ただし、10,000BONKという初期コストが、一部ユーザーにとって高額に映る可能性もある。手数料率(最大10%)もあわせると、参加障壁になるリスクも存在するだろう。
一方で、すでにBonkはSolana系ミームトークンの中で高い流動性と時価総額を持ち、コミュニティも成熟している。こうした背景から、本作のリリースは単なる一発勝負ではなく、継続的なエコシステム拡張の第一歩と捉えることができる。
今後は、他のWeb3ゲームとのコラボやeスポーツ化の動き、PSG1を通じたモバイル展開が進むことで、Bonkが単なる「犬系ミームトークン」から、実用的なエンタメ資産へと進化する可能性もあるだろう。