イオレ、暗号資産レンディング「らくらくちょコイン」を正式提供

国内上場のイオレは、暗号金融資産レンティングサービス「らくらくちょコイン」の正式提供を開始した。
暗号資産を「保有」から「運用・活用」へとつなぐ取り組みで、同社が掲げるNeo Crypto Bank構想の具体化を進める。
イオレ、暗号資産レンティングを正式提供
イオレは2026年1月28日より、暗号金融資産レンティングサービス「らくらくちょコイン」の正式提供を開始したと発表した。
暗号資産を預け入れることで、期間に応じた貸借料を受け取れる仕組みで、個人および法人を主な対象としている。
同社は2025年10月の戦略発表会で、暗号資産を実社会で活用する次世代金融インフラ「Neo Crypto Bank構想」を公表しており、本サービスを、市場課題に対する具体的なソリューションの第一歩として位置付けている。
国内では暗号資産を財務資産として保有する企業が増加する一方、「取得・保有した資産の有効活用」を課題としている企業も多いという。
「らくらくちょコイン」は年利8%〜を基本とし、約1万円相当の少額から利用可能で、30日経過後は最短7営業日以内の返還に対応する。
Fireblocks社の技術による資産管理や、複数の運用パートナーと連携した分散運用を採用し、リスクの抑制を図る。
イオレは今後、レンディング(※)に加え、決済やウォレット機能との連携を段階的に進める方針だ。
※レンディング:暗号資産を第三者(事業者など)に貸し出し、貸出期間などの条件に応じて貸借料(利息)を受け取る運用手法。
らくらくちょコインはNeo Crypto Bankの核となるか
本件の意義は、暗号資産を単なる「保有資産」から「活用可能な運用資産」へと位置づけ直す選択肢を示した点だろう。
年利8%前後という水準と少額から参加できる設計は、個人・法人を問わず参入障壁を下げる効果が期待できる。
特に、価格変動に依存せず収益機会を得られる点は、国内市場における暗号資産活用の裾野を広げる可能性がある。
一方で、高利回りを前面に打ち出す構造は、運用先や市場環境に起因するリスク理解が追いつかない懸念も残る。
暗号資産の価格変動に加え、貸出先の信用リスクは利用者が最終的に負担する以上、元本保証ではない点をどこまで丁寧に伝えられるかが普及の分かれ目となりそうだ。
説明設計次第では、慎重姿勢が強まる局面も想定できる。
今後は、「らくらくちょコイン」が高利回り型サービスにとどまるのか、Neo Crypto Bank構想の中核機能へと成長できるのかが焦点となりそうだ。
決済やウォレットとの連携が進めば、預ける・運用する・使うという循環モデルが現実味を帯びる可能性がある。
その際、暗号資産は投機対象から、日常的な財務・決済インフラの一部として再評価されるかもしれない。
関連記事:
イオレ、Neo Crypto Bank構想でBTC追加取得 累計保有は約148BTCに

イオレが暗号資産レンディング提供のJ-CAMと提携 AIと運用知見を融合し新展開へ

北紡、ビットコイン半数をレンディング SBIデジタルファイナンス活用












