TORICO、イーサリアム約1億円追加取得 ステーキング軸の財務運用

2026年1月8日、東証グロース上場のTORICOは、暗号資産イーサリアム(ETH)を約1億円で追加取得したと発表した。
同社は暗号資産を保有するだけでなく、ステーキングなどの運用手法も組み合わせて活用する方針を示した。
TORICO、ETHを約1億円追加取得
TORICOは1月8日、暗号資産投資事業の一環としてイーサリアム202.6939ETHを取得した。
取得価額は9,999万9,978円で、平均取得単価は1ETHあたり49万3,354円となる。
これにより、同社のETH保有量は合計419.5195ETHに拡大し、総取得価額は約1億9,999万9,945円となった。
同社がETHの取得を開始したのは2025年12月25日で、今回が2度目の購入となる。
暗号資産投資事業の一環として、単なる保有にとどまらず、ステーキングなどの運用手法を組み合わせる方針を示している。
当初はビットコインへの投資を予定していたが、運用による収益獲得を見据え、投資対象をETHへ切り替えた。
また、Web3ゲーム事業を手がけるMint Townとの資本業務提携を通じ、第三者割当増資などで調達した資金の一部をETHの取得に充当する計画も明らかにしており、財務戦略とWeb3事業を連動させる姿勢がうかがえる。
※ステーキング:暗号資産をブロックチェーンのネットワークに預け入れ、ネットワーク運用(検証など)に資することで報酬を受け取る仕組み。
稼ぐトレジャリー構想の実行力が問われる局面
本件最大のメリットは、暗号資産を値上がり益狙いではなく、運用によって収益を生む財務資産として位置付けた点にあると考えられる。
とりわけETHのステーキングは、価格変動と切り分けた収益源となり得るため、広告・コンテンツ事業に依存しない収益多角化の選択肢となりそうだ。
一方で、暗号資産特有の価格変動リスクは避けられず、評価額の振れが財務指標や市場心理に与える影響は小さくないとみられる。
加えて、ステーキング収益はネットワーク仕様や規制環境に左右される面があるため、安定性を過度に期待することは難しいだろう。
上場企業としては、リスク管理の説明姿勢が一段と問われそうだ。
今後の焦点は、「稼ぐトレジャリー」構想をどこまで実績として示せるかに移るとみられる。
保有額の拡大だけでなく、運用収益の可視化や事業戦略との接続が示されれば評価は高まりそうだ。
Mint Townとの提携を含め、Web3事業との連動が明確になれば、国内企業における新たな財務モデルとして注目されるだろう。
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