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    Solana MobileのWeb3スマホ「Saga」、発売2年でサポート終了

    現地時間2025年10月21日に、米国のSolana Mobileが、同社の第1世代スマートフォン「Saga」のソフトウェアおよびセキュリティサポートを終了すると公式発表した。
    グローバル展開された本端末は、ブロックチェーン対応スマホ市場の象徴として登場していた。

    目次

    Sagaスマホ、わずか2年で“寿命”迎える

    Solana Mobileが2023年に発売したSagaは、米カリフォルニアのハードウェア企業OSOMと共同開発されたブロックチェーン対応スマートフォンである。
    発売当初は、仮想通貨ウォレットを標準搭載したハードウェア設計と、ミームトークン「BONK」のエアドロップ特典が注目を集めた。
    販売台数は最終的におよそ2万台となった。

    発表によれば、Saga端末向けのOSアップデート、セキュリティパッチ提供が停止され、今後の新サービスやアプリとの互換性も保証されない。
    また、Saga固有の故障・不具合に関するカスタマーサポートも一般的な問い合わせ対応に限定されるという。

    一般的な主要スマートフォンでは4〜7年ものサポートが提供されるのに対し、Sagaは約2年という短期間でのサポート終了となる。
    これにより、Sagaユーザーは端末の継続利用や買い替えを含め、今後の使用方針を検討する局面を迎えている。

    ソラナモバイル

    Web3スマホの課題と成熟への転換点

    ウォレット一体型設計は、仮想通貨やNFTの取引をアプリ間でシームレスに行える環境を実現し、ユーザー主導のデジタルライフを後押しした点で意義が大きいだろう。
    BONKトークンのエアドロップに象徴されるように、Web3固有のエコシステム連動を活かした参加型のマーケティングも、新しい消費体験を提示したといえる。

    しかし、わずか2年でサポートが終了した現実は、Web3スマホが抱える脆弱な持続性を浮き彫りにした。
    ハードウェア依存の設計では、頻繁なモデル更新が避けられず、セキュリティ維持や資産保護といった本質的な信頼基盤が揺らぐ懸念がある。
    分散化を標榜しながら中央集権的なサポート構造に依存した点は、理念と実装のギャップを示しているといえるだろう。

    今後は、物理的な端末性能よりも「分散ID・ウォレット連携・アップデート保証」など、ソフトウェア層の持続可能性が競争軸になると予想できる。
    Sagaの終了は市場の終焉ではなく、Web3デバイスが成熟期へ移行する過程の試練だと考えられる。
    次世代機が「所有」から「継続利用」へと発想を転換できるかが、今後の方向性を左右する重要な局面となりそうだ。

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