コンヴァノ、ビットコイン保有状況を更新 10月の売却益約7億円、累計665BTCに到達

2025年10月17日、株式会社コンヴァノは、10月に実施したビットコイン(BTC)の売却および追加購入の結果、同日時点での保有枚数が665.00008328BTCとなったと発表した。
売却益は約7億円に達する見込みである。
機動的な売買で資産運用を強化 平均取得単価は1,726万円台に
コンヴァノは、10月8日に603.7535BTCを売却し、約110億7,640万円を得た。平均売却単価は1BTCあたり1,834万円となった。
その後、10月11日から17日にかけて、同社は合計663BTCを約114億4,546万円で再取得。
平均購入単価は1,726万円であり、市場調整局面を捉えた追加投資とみられる。
購入資金は第4回普通社債6億8,000万円および自己資金約107億円で賄われた。
結果として、累計保有枚数は665.00008328BTCに増加。累計購入金額は114億7,984万円に達した。
同社は、相場の上昇局面での部分的な売却と、下落局面での取得を繰り返す「ディーリング型運用」を今後も継続するとしている。
また、オプション取引によるプレミアム収益として約428万円を計上予定であり、BTC保有を中心とした複合的な収益モデルを志向していることがうかがえる。
投資戦略とブランド戦略の両立が鍵に
コンヴァノのビットコイン運用戦略の最大の利点は、暗号資産の価格変動を機動的に捉え、短期間で利益を確保できる柔軟性にあると考えられる。
伝統的な事業収益に加えて投資収益を確保できることで、キャッシュフローの安定化と財務基盤の強化が進む可能性が高い。
特に、売却益の一部を再投資や新規事業に活用できれば、成長戦略の選択肢も広がるだろう。
一方で、ビットコインの価格変動が経営指標に直結する点は大きなリスクになり得る。
特に、急落局面では評価損が財務に与える影響が避けられず、投資判断が短期的に注目されすぎれば、長期的な企業価値の評価を歪める恐れもある。
また、金融的側面が前面に出すぎれば、「美容企業」としてのブランドイメージとの乖離も課題となるだろう。
今後は、暗号資産運用を財務戦略にとどめず、ブランド体験や顧客関係に結びつける動きが鍵となりそうだ。
たとえば、サロン顧客向けにNFT会員証やポイント連動型トークンを導入すれば、Web3技術を自社の事業価値創出に還元できる可能性がある。
コンヴァノがこの両輪をどう進化させるかが、国内企業のWeb3経営モデルを占う試金石となるだろう。
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