OSHI トークンがDEX上場|gumi×Sui NetworkでSTEAMM・Cetus取扱開始

2025年10月17日、株式会社gumiは、BOBG PTE. LTD.がSui Network上で発行する暗号資産「OSHI」が、分散型取引所(DEX)「STEAMM」および「Cetus」で新たに取り扱いを開始したと発表した。
流動性向上とエコシステム拡大を目的とした取り組みである。
「OSHI」がSTEAMMとCetusに上場 複数ペアで流動性を確保
gumiはブロックチェーン事業「OSHI3」プロジェクトの一環として、暗号資産「OSHI」の市場展開を強化している。
今回、Sui Network上のDEX(※)「STEAMM」で既存の「OSHI-USDCペア」に加え、新たに「OSHI-oshiSUIペア」が取引可能となった。
また、「Cetus」でも「OSHI-SUIペア」の取引が開始された。これにより、複数ペアを通じて流動性が拡充され、より安定的な価格形成が期待される。
BOBG PTE. LTD.が発行する「OSHI」は、「OSHI3」プラットフォームを支える基盤トークンである。
トークンの発行上限は10億枚で、PolygonおよびSui上にコントラクトが展開されている。
すでにBITPOINT、Gate.io、MEXC、BTSEなどの取引所でも上場しており、今回のDEX上場はさらなる利用拡大に向けた重要なステップとなる。
今回の発表は、Sui Foundationとの技術連携強化の一環でもある。
gumiはSui上で展開する新作カードゲーム『ブレイブ フロンティア バーサス』において、決済手段として利用拡大することも見込んでおり、ブロックチェーン技術によるエンターテインメント価値の拡張を目指している。
※DEX(分散型取引所):中央管理者を介さずに暗号資産を直接取引できる仕組み。
ブロックチェーン上で自動的に取引が成立するスマートコントラクトを基盤としている。
エンタメ×Web3が描く分散型ファンエコノミーの未来
OSHIのDEX展開は、暗号資産の枠を超え、ファン文化とデジタル経済の融合を象徴する新たな動きとなりそうだ。
特に、ゲームやNFTを通じてユーザーがトークンを獲得・活用できる仕組みが整うことで、「推し活」が経済活動として循環するエコシステムの形成が進むとみられる。
このモデルの強みは、トークンの用途が単一のコンテンツにとどまらず、複数のプラットフォーム間で相互に補完し合う点にあるだろう。
こうしたユーティリティ拡張は、短期的な市場変動を和らげ、長期的な価値維持につながる可能性を秘めている。
一方で、DEX特有の流動性リスクや市場の急変動といった課題も残されていると考えられる。
価格安定のためには、ユーザー数の拡大とコミュニティ主導のガバナンス強化が欠かせないだろう。
今後は、ファン主導のトークン経済をどこまで拡大できるかが焦点になりそうだ。場合によっては、Suiエコシステムを中心に海外展開が進むことなども考えられる。
gumiがエンタメ領域でWeb3的な自律分散型モデルをどのように具体化していくのか、その成果が国内Web3プロジェクトの成熟度を占う試金石となるかもしれない。
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