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信州大学生がAI活用の個別指導塾を開設 長野県松本市で「Why Lab」始動

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PlusWeb3 編集部 Web3・AI専門メディア

信州大学理学部3年の金沢旺央さんが、長野県松本市にAIを活用した個別指導塾「Why Lab(ホワイラボ)」を開設し、中高生の学習支援に取り組んでいる。
生徒の「やりたいこと」を起点に進路選択を後押しする新しい教育モデルだ。

AIとメタ認知を取り入れた独自の学習支援

Why Labは2025年4月に松本市のJR北松本駅近くに開設された。指導科目は理系科目、国語や英語も含む。
教室内は仕切り付きの机を備え、授業スペースと自習スペースが明確に分けられている。
9月時点で7人の生徒が通い、そのうち6人は体験授業を経て正式に入塾しているという。

この塾の最大の特徴は「メタ認知(※)」を重視したプログラムにある。
入塾から1か月後には面談を行い、生徒が選んだ志望校が本当に自分の「やりたいこと」と一致しているかを検証する。
進路が本人の意思でなく、周囲の影響によるものだと思われる場合は、別の選択肢を提示し、視野を広げる機会を提供することで、自らの進路を主体的に見直す姿勢を養わせる狙いだ。

さらに、独自開発したAI「ホワイくん」を活用している点も特徴的である。
通話アプリ「LINE」上で稼働する対話型AIが生徒に学習進度を定期的に尋ね、学習計画と現状のギャップを可視化する。
悩み相談にも応じ、そのやりとりが指導方針の改善に役立てられている。
AIを補助役とすることで、双方向性のある学習環境を実現している。

※メタ認知:自分の思考や行動を客観的に把握・調整する能力。

地域発の教育実験が示す可能性と課題

Why Labの取り組みは、地方都市の教育に新たな可能性を示す挑戦となり得る。
AIによる進捗管理は、生徒が自分の学習状況を客観的に把握する手助けとなり、主体性を高める効果が期待できる。
また、進路を「やりたいこと」に基づいて考える仕組みは、従来の学力偏重型から人生設計を重視する教育観へのシフトを象徴しているだろう。

一方で、AI活用には注意も必要だ。
対話機能に依存しすぎれば、生徒一人ひとりの個性や背景が埋もれてしまう可能性がある。
データはあくまで参考材料であり、最終的な判断には指導者の関与と人間的なサポートが不可欠だと考えられる。
また、小規模塾ならではの利点はあるが、生徒数が増加した場合に、質を維持できるかどうかは課題として残る。

教育市場全体を見渡せば、AIを活用した学習塾はまだ発展途上にあり、特に地方都市での成功事例は少ないとみられる。
もしWhy Labが成果を上げ、社会に共有されれば、「地方発の教育イノベーション」として全国的な注目を集める展開も期待できそうだ。

「個別指導のWhyLab」Webサイト:https://whylab.jp/

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https://plus-web3.com/latestnews_1002_5121/

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