メタプラネット、22億円でビットコイン追加購入 累計2万BTC超えで戦略加速

2025年9月8日、株式会社メタプラネットは、ビットコイントレジャリー事業の一環として22億5,100万円分のビットコインを追加購入したと発表した。
これにより同社の累計保有量は2万136BTCとなった。
累計2万BTC突破 平均取得単価は1,512万円
メタプラネットは今回、ビットコイントレジャリー(※)事業の一環として136BTCを1BTCあたり平均1,655万円で取得し、購入総額は22億5,100万円に達した。
これにより、同社の累計ビットコイン保有量は2万136BTCに到達した。通算の平均取得単価は1BTCあたり1,512万円で、総投資額は3,045億6,300万円となる。
同社は積極的な資金調達手法を取り入れている点も特徴である。
社債や新株予約権を組み合わせ、ビットコイン価格の変動に左右されずに調達を行う戦略を採用している。
これにより長期的なポートフォリオ構築が可能となり、同社が掲げる「555ミリオン計画」達成に向けた基盤を整えている。
「555ミリオン計画」とは、2026年末までに10万BTC、2027年末までに21万BTCを保有するという目標であり、国内企業としては異例の規模感を持つ。
この計画は、財務資産にビットコインを戦略的に組み入れる世界的潮流の中で、日本発の動きを示すものと言える。
現時点での保有量2万136BTCは、世界の上場企業によるビットコイン保有ランキングでも上位に位置する。
米国ソフトウェア企業ストラテジーや、仮想通貨運用会社21シェアーズに次ぐ存在感を持ち、財務戦略の一環として注目できる。
※ビットコイントレジャリー:企業や団体が長期的な資産運用や財務戦略の一環としてビットコインを保有すること。
555ミリオン計画の行方 国際的存在感と生き残りの条件
メタプラネットの追加購入は、資産の希少性と需要を背景に長期的な価値上昇を取り込む戦略とみられる。
累計2万BTC突破は世界的にも上位規模で、投資家へのブランド効果は大きい。
社債や新株予約権を活用した調達はリスク吸収の仕組みとなり、「555ミリオン計画」は成長戦略を示すシグナルとして市場の注目を集めるだろう。
短期的には、強気の買い増し姿勢が投資家心理を刺激し、相場上昇局面では企業価値の押し上げ要因になると予測できる。
中期的には、資金調達の持続性と規制適応力が試金石となるだろう。
制度整備が遅れれば国際市場との乖離が広がるが、透明性が確保されれば国内の大規模暗号資産保有企業として独自の地位を築ける可能性がある。
長期的には、「555ミリオン計画」の進展が焦点となるだろう。
順調に実現すればマイクロストラテジーや21シェアーズに並び、国際的存在感を高める展開が見込まれる。
一方で相場変動や規制強化は大きなリスクであり、「暗号資産中心の財務」が国際的に標準化するか否かが、同社の生き残りを左右すると推測できる。
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