親子向けイベント「SOZOWフェス」、生成AIやロボット体験で“挑戦力”育むデジタル教育の新潮流

2025年8月15日に、東京都内で親子向け体験イベント「SOZOWフェス」が開幕した。
最新の生成AIやロボットプログラミングなどを実際に体験しながら学べる場となっている。
子どもたちが遊びを通じて「好奇心」や「挑戦力」を身につけることを目的としている。
生成AIや専用通貨も活用 遊びを通じた“テクノロジー教育”が本格化
「SOZOWフェス」は、“デジタルのお祭り”をコンセプトに、親子が一緒に最新テクノロジーを体感できるイベントである。
会場には、生成AIを活用したキャラクター作成や、ロボット射的、タブレットを使ったアート体験など、多様なコンテンツが並ぶ。
子ども自身がロボットの動きをプログラミングしてボールを的に当てる「ロボット射的」は、計画と試行錯誤を何度も繰り返す力を養うことができる。
また、生成AIを用いたキャラクター作成では、入力した特徴を基にAIがオリジナルキャラクターを生成する。
予想外の結果になることもあるが、AIを“創造のツール”として捉える視点が自然と培われる仕組みだ。
さらに、イベントでは専用通貨も導入されており、子どもたちは「支払い」「貯蓄」を意識しながら各ブースを回ることができる。
運営を統括する井上忠大COOは「テクノロジーを純粋に知るだけではなくて、それが誰かを笑顔にしたり、誰かにとって役に立つことに使ってほしいので、そういう道具・ツールとしてテクノロジーを使う体験を届けたい」と述べている。
SOZOWは、今回のフェスを単発イベントにとどめず、将来的に常設拠点を設ける方針だ。
来場した保護者からは「現代の子には必須だと思うし、デジタル・タイピング・プログラミングなど体験できるのは、普段なかなかない場なので貴重な場になった」といった声が寄せられた。
「SOZOWフェス」公式:https://sozow.com/fes/tokyo2025summer
教育インフラとしての常設化がもたらす“リアル×デジタル”学習の定着
SOZOWフェスのような“リアル×デジタル”を融合した体験型イベントは、生成AIやロボットを「使いこなす側」としての感覚を、遊びを通じて自然に身につけられる点が大きな利点だと言える。
また、専用通貨の仕組みによって、テクノロジー体験と社会的なリテラシー(選択・判断・管理)を同時に学べる構造である点も、教育的価値が高いと考えられる。
一方で、先端技術を扱う以上、安全性や著作権への配慮など運営上の懸念もある。
特に、常設化を目指す場合には、専門人材の確保やコンテンツ更新にかかるコストが継続的に発生するため、単なる“体験の場”ではなく教育インフラとしての整備が求められるようになるだろう。
SOZOWフェスが常設拠点の設置へと踏み出せば、体験型テクノロジー教育は一過性のイベントから、継続的な学習機会を提供する“新しい学びの選択肢”へと発展していく可能性が高い。
将来的には、企業や自治体との連携により地域と共創するモデルへと進化し、教育市場全体におけるイノベーションの起点となることに期待したい。
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