mugendAI、総合型選抜対策AI「アオマル」提供 小論文・面接練習を即時添削

2025年8月12日、株式会社mugendAIは、大学入試の総合型選抜に特化したAIサービス「アオマル」の直前期特化版を全国の学習塾・予備校向けに8月22日から提供開始することを発表した。
小論文添削と面接練習を即時対応で行い、指導者の工数削減と受験生の自律的学習を支援する。
直前期の総合型選抜対策をAIで効率化、指導者の負担軽減へ
mugendAIが提供する「アオマル」は、総合型選抜受験を控えた生徒を対象に、小論文添削と面接練習に重点を置いたAIサービスである。パソコンやスマートフォンから利用でき、特別な機器は不要だ。
学習塾や予備校は、採点や模擬面接といった時間のかかる業務をAIに任せることで、進路指導や個別面談により多くの時間を充てられるようになる。
小論文添削機能では、生徒が志望学部に合わせた課題を選び、AIが「構成」「論理性」「表現力」などの観点で即時採点し、改善点を明示する。
これにより、生徒はその場で書き直しに取り組め、学習サイクルの高速化と実力の定着が期待できる。
面接練習機能は、総合型選抜で頻出する質問に加え、志望学部ごとの傾向に沿った模擬面接を提供する。
AIは回答内容だけでなく話す速度や一貫性を分析し、強みと改善点を可視化した評価レポートを出力する。
これにより、生徒は客観的なフィードバックをもとに本番に向けた効果的な準備が可能になる。
背景には、総合型選抜の定員拡大に伴い、夏から秋にかけて出願準備が集中し、現場での業務負荷が増大している現状がある。
特に、専門人材不足や指導の質のばらつき、採点作業による負担は多くの教育現場で課題となっている。
mugendAIは現在、初期パートナーとして協力する学習塾・予備校を募集している。
参加することで、導入時のサポートを受けられるほか、新機能開発に意見を反映できる特典がある。
今後は、AIによる自己分析の支援、志望理由書の評価、課外活動のレコメンドなどの追加機能を順次実装していく予定だ。
AIと人間の融合で進化する総合型選抜対策 全国どこでも質の高い指導を実現
「アオマル」の最大の利点は、総合型選抜の直前期における小論文添削と面接練習をAIで即時対応できる点にある。
さらに、AIは時間や場所に左右されず利用できるため、地方や人材不足地域でも均質な指導環境を提供できる。
一方で、AIの評価結果をそのまま鵜呑みにせず、指導者による確認や補足指導を組み合わせることが重要になる。
面接練習のフィードバックは改善の方向性を示すが、受験生の個性や志望理由の深掘りといった部分は人間の指導力が不可欠である。
「アオマル」は今後、出願準備から本番対策までを一元的に行える総合プラットフォームへ進化する可能性が高い。
特に、データの蓄積と機械学習によって指導精度が向上すれば、個々の志望学部や過去の合格傾向に即した戦略提案も現実味を帯びるだろう。
「株式会社mugendAI」Webサイト:https://mugend-ai.com/