Metaは日本で販売中のAIグラス「Ray-Ban Meta」と「Oakley Meta」の最新ソフトウェアアップデートを発表した。
ライブ翻訳機能が日本語に対応したほか、スローモーション・ハイパーラプス撮影や会話フォーカス機能も日本で順次利用可能となり、日常利用の幅が広がる。
日本語ライブ翻訳など新機能を追加
2026年6月28日、Metaは、AIグラス「Ray-Ban Meta」と「Oakley Meta」の最新ソフトウェアアップデートを順次配信すると発表した。
先月から日本で販売を開始した両製品に対し、日本語ライブ翻訳や新たな撮影機能などを追加し、利用体験を強化する。
今回のアップデートでは、ライブ翻訳機能に日本語を含む14言語が新たに追加された。
これにより、日本語、英語、中国語、韓国語、スペイン語、フランス語など合計20言語間でリアルタイム翻訳が利用可能になる。
グラスに搭載されたマイクとスピーカーを活用し、相手の発話をその場で翻訳して音声で伝える仕組みで、これまで日本語に対応していなかった制約が解消される。
あわせて、日本でもスローモーションとハイパーラプス撮影に対応する。
Ray-Ban Meta Gen 2とOakley Metaに搭載された1200万画素の超広角カメラと3K Ultra HD動画撮影機能を活用し、スポーツや旅行などの映像表現の幅が広がる見込みだ。
さらに、真正面からの声を強調する「会話フォーカス」機能も順次提供される。
AIグラスのオープンイヤースピーカーとビームフォーミング(※)技術、リアルタイム空間処理を組み合わせ、騒がしい場所でも相手の声を聞き取りやすくする。
加えて、7月22日からはヨドバシカメラ、ビックカメラ、ソフトバンクの対象店舗でも一部モデルの取り扱いが始まり、販売チャネルも拡大する。
※ビームフォーミング:複数のマイクやアンテナを用いて特定の方向から届く音声や電波を集中的に捉える技術。周囲の雑音を抑えながら対象の音を強調できるため、音声認識や通話品質の向上に広く利用されている。
AIグラス普及は実用性の競争へ
今回のアップデートで注目できるのは、新しいハードウェアではなく、ソフトウェア更新によって製品価値を継続的に高めている点だ。
ライブ翻訳や会話支援は、海外旅行だけでなく、海外企業との商談や外国人との日常的なコミュニケーションでも活用の機会が広がる可能性がある。
一方で、AIグラスの普及は翻訳精度だけでなく、装着感やバッテリー持続時間、プライバシーへの配慮など、日常的に使い続けられる完成度が重要になる。
撮影機能や音声認識の高度化が進むほど、周囲への配慮や利用ルールも求められるだろう。
また、正規販売店の拡大によって実機を体験できる環境が整うことは、市場の拡大を後押しする要素になり得る。
AIグラスはこれまで一部の先進的な利用者向けという印象が強かったが、翻訳、撮影、会話支援といった日常で利用頻度の高い機能が充実すれば、一般消費者にも訴求しやすくなりそうだ。
今後はAIモデルの性能だけでなく、継続的なソフトウェア更新を通じてどれだけ実用性を高められるかが、AIグラス市場の競争力を左右するポイントになりそうだ。
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