RWA・NFT事業を展開する株式会社ルミアデス・ソリューションは、GPS位置情報広告「スマオリ」とNFTを組み合わせた統合集客サービスの本格提供を開始した。来店特典NFTやスタンプラリーNFTを通じ、集客からリピーター育成までを一体化する。
位置情報広告とNFTを一体提供
ルミアデス・ソリューションが2026年5月26日に開始を発表した新サービスは、GPS位置情報広告「スマオリ」にNFT配布機能を組み合わせた統合集客施策である。
同サービスでは、国内最大級5100万人分の位置情報データを活用し、過去数か月の移動履歴から広告対象を選定する。「過去3か月以内にクラシックホールを訪れた人」「競合店舗へ継続来店している人」など、実際の行動履歴に基づくターゲティングが可能だ。
広告経由で来店したユーザーには、「NFT Drop」を通じてNFTを配布できる。
専用ウォレット不要で受け取れる仕組みが採用されており、来店記念NFT、イベント限定NFT、スタンプラリーNFTなどをURLやQRコード経由で取得可能だ。
料金は初期費用・月額費用ともに無料で、広告配信はクリック課金100円〜もしくは1日1000円から開始可能としている。
また、広告配信前の無料の商圏シミュレーションも提供されている。想定表示回数、CTR(※)、クリック数、最大リーチ数などを事前レポート化し、位置情報広告やNFT施策の有効性を検証できるという。
同社は、来店体験を“記憶と記録”としてNFTに残すことで、「集客した顧客のかたにファンになっていただく」ことができると説明している。
※CTR:広告が表示された回数に対し、実際にクリックされた割合を示す指標。
NFT来店施策は定着するか
今回のサービスは、従来分断されていた「集客」と「再来店施策」を一体化した点に意義があると言える。
これまでの広告は新規流入獲得に重点が置かれやすく、一度来店した顧客を継続接点へ転換できないケースも多かった。そのため、NFTを用いて“来店履歴そのもの”を保有体験へ変換する考え方は、ファンマーケティングとの相性が良いと考えられる。
ライブ参加NFTや限定コミュニティNFTなどは既に複数業界で導入が進んでいるため、位置情報広告と組み合わせることで、リアル店舗への誘導精度を高められそうだ。
一方で、課題も小さくないだろう。
NFTは依然として一般消費者への認知が限定的であり、「取得して終わり」になれば継続接点として機能しづらい。また、位置情報データ活用はプライバシー面への配慮が不可欠であるため、利用目的の透明性確保も求められるはずだ。
ただし、低予算で導入可能な点は、中小店舗や地域イベントにとって追い風になりうる。
今後は、NFTが単なるデジタル特典に留まらず、“再来店を促す顧客基盤”として定着できるかが普及の鍵になりそうだ。
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