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観戦体験が観光導線に進化 生成AIが試合前後の周遊を最適化

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PlusWeb3 編集部 Web3・AI専門メディア

2026年4月20日、山口市とレノファ山口、KDDIは、サッカー観戦と観光を組み合わせた体験創出に向け、生成AIによる観光プラン提案の実証実験を開始した。スタジアム来場者の行動を街へ拡張し、地域経済の活性化を狙う取り組みである。

生成AIが観戦前後の観光を自動提案

今回の実証は、レノファ山口のホームゲーム来場者を対象に、試合前後の過ごし方を生成AIが提案するWebアプリを提供するものだ。利用者は試合日程やスタジアム最寄り駅の到着・出発時刻、居住地、観光スタイルを入力することで、個々に最適化された観光プランを自動生成できる仕組みとなっている。

さらに特徴的なのは、生成されたプランを日本語で再調整できる点である。「温泉に立ち寄りたい」「地元グルメを楽しみたい」といった要望を入力すれば、内容が即座に更新され、より嗜好に合ったプランへと最適化される。静的な観光情報提供にとどまらず、対話型で柔軟に変化する点が従来との大きな違いとなる。

本実証の背景には、スタジアムから市内中心部、とりわけ湯田温泉への周遊が十分に進んでいないという課題がある。こうした状況を踏まえ、観戦体験を起点に街中への回遊を促進することが狙いとされる。

実証期間は2026年4月20日から5月23日までで、スタジアム周辺の飲食店や宿泊施設、観光名所での過ごし方を含めた提案が行われる。スタジアムと地域資源を接続する導線設計として、実運用に近い形で検証が進められる見通しだ。

利便性向上と依存リスクの分岐点

今回の取り組みは、観光DX(※)の進展を象徴する事例といえる。生成AIにより個々の嗜好や時間制約に応じた行動プランが提示されることで、旅行者の意思決定負担の軽減につながる可能性がある。結果として、これまで訪問機会が限られていた地域資源への誘導が進み、滞在時間の延長や消費の拡大につながる可能性がある。

一方で、AI提案への依存が進むことで新たなリスクが生じる可能性もある。提案精度が不十分な場合、期待と実体験の乖離が満足度低下を招く恐れがあるほか、画一的なルート提案が集中を生み、特定エリアの混雑を助長する可能性もある。リアルタイム情報との連携や分散設計が重要になると考えられる。

今後は、スポーツイベントを起点とした周遊設計が他地域へ広がるかが焦点となる。プロスポーツクラブと自治体、通信事業者が連携するモデルは一定の再現性が期待され、地域ブランディングの新たな手法として定着する可能性がある。生成AIは単なる情報提供を超え、都市体験そのものを設計する基盤へと進化していくとみられる。

※観光DX:デジタル技術を活用して観光体験や運営を高度化し、旅行者の利便性向上や地域経済の活性化を図る取り組み。生成AIやデータ分析の活用が進んでいる。

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