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東大・SB・富士通らが新連携基盤 分散データ時代の「AIスペース」創出へ

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2026年4月15日、富士通、ソフトバンク、東京大学などが、AIとデータ連携による社会課題解決を目的とした「xIPFコンソーシアム」を設立したと発表した。分散環境下で安全にデータとAIを活用する新たな基盤構築を目指す取り組みである。

分散データを束ねる新基盤xIPF始動

富士通、ソフトバンク、東京大学大学院情報学環 越塚研究室、NTTデータグループなどは2026年4月10日、一般社団法人xIPFコンソーシアムを設立した。企業や自治体に分散するデータを横断的に連携し、AI活用を加速させることが狙いだ。

中核となるのは、超分散コンピューティング基盤「xIPF(※)」である。従来の中央集約型モデルでは難しかった、組織間のデータ共有やリアルタイム処理を、分散環境のまま安全に実現する仕組みとされる。加えて、各社が保有するAI基盤や大規模言語モデル、データスペース(※)と連携し、「AIスペース」と呼ばれる新たな社会基盤の構築を掲げる。

背景には、データと計算資源の分散化が進み、従来型のデータ統合では限界が顕在化している現状がある。物流やモビリティ、エネルギー分野などでは、複数主体のデータを横断的に活用する必要性が高まっており、より柔軟で信頼性の高い基盤整備が求められていた。

※xIPF:企業や組織に分散したデータや計算資源を統合せずに連携させる超分散コンピューティング基盤。安全性を保ちながら横断的なAI活用を可能にする技術。

※データスペース:データを一元管理せず、各主体が保持したまま共通ルールで接続し、信頼性を担保しながら相互活用する仕組み。

産業横断AIの加速と標準化の壁

xIPFコンソーシアムが目指す「AIスペース」は、産業横断でのデータ活用を前提とした次世代インフラと位置付けられる可能性がある。分散データを保持したまま連携できることで、機密性を保ちながら高度な分析や予測が可能になり、新たなサービス創出につながる可能性がある。

特に日本企業にとっては、データ共有のハードルが下がることで、業界横断の協業が進む契機となり得る。物流最適化やスマートシティの実現など、複雑な社会課題に対して、AIを軸とした統合的な解決策が現実味を帯びてくると考えられる。

一方で、課題も指摘されている。異なる業界・企業間でのデータ標準化やガバナンス設計は容易ではなく、利害調整の難しさがボトルネックになる可能性がある。また、分散環境でのセキュリティ確保や責任分界の整理も重要になると見られる。

代表理事の越塚登教授は、AIが機密性の高いデータを安全に扱える環境整備の重要性を指摘しているが、その実装には技術だけでなく制度面の整備も求められる。今後、日本発の分散型データ活用モデルとして国際展開できるかどうかが、競争力を左右する分岐点になる可能性がある。

富士通 プレスリリース

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