千羽ホールディングス、仮想通貨詐欺調査を可視化 千羽リサーチ公開

2026年1月23日、千羽ホールディングス株式会社は、仮想通貨詐欺の調査・分析に特化したサービス「千羽リサーチ」の公式サービスサイトを公開した。
調査・分析に特化した中立的な立場から、詐欺被害の実態を整理・可視化し、被害者が冷静に判断できるための情報提供を行うとしている。
千羽リサーチ、仮想通貨詐欺の調査・分析に特化
23日、千羽ホールディングスは、仮想通貨詐欺を含む各種詐欺被害の調査・分析サービス「千羽リサーチ」の公式サイトを新たに公開したことを発表した。
取引履歴や送金情報などの事実情報を整理し、被害の構造や資金の流れを分析する点が特徴だ。
返金や回収を前提とせず、調査・分析に特化した立場を明確にしている。
近年、暗号資産を悪用した詐欺は手口が巧妙化しており、被害者が被害の全体像を把握できないまま、不安や混乱を抱えるケースが増えている。
一方で同社は、詐欺被害を巡るサービスが増える中、誇張された表現や不透明な説明も少なくなく、被害者がどの情報を信頼すべきか判断しづらい状況も生まれていると説明した。
こうした背景を受け、千羽リサーチは、事実に基づいて被害実態を整理・可視化することの重要性を重視してきたという。
千羽リサーチでは、被害発生の経緯や不明点を時系列でまとめた調査資料を作成し、関係機関や専門家へ相談する際の判断材料として活用されることを想定する。
被害者が納得感をもって次の行動を選択できる状態をつくることを目指す。
同社は今後、調査・分析を通じて得られた知見をもとに、注意喚起情報や詐欺被害の構造に関する情報発信を段階的に強化していく予定だ。
返金をうたわず事実を可視化 詐欺被害の判断材料に
千羽リサーチのメリットは、「返金」や「回収」を前面に掲げず、取引履歴や送金情報などの事実を整理して被害構造を可視化する、という役割に徹している点にあると考えられる。
過度な成功率や即効性をうたう周辺サービスが混在しやすい領域だからこそ、調査・分析に軸足を置く姿勢は情報の信頼性を下支えするだろう。
また、時系列で整理された資料が相談時の共通言語になれば、対応の精度が上がる余地もありそうだ。
一方で、調査・分析に限定するスタンスは、被害直後で切迫する利用者にとって即効性に欠ける印象を与えかねない。
返金や法的措置に直結しない以上、短期解決を求める層との期待値ギャップが生じる可能性がある。
さらに、分析結果が実務判断に結び付くかは利用者の理解度や、外部機関・専門家との接続設計に左右されやすく、活用されなければ価値が限定的になる懸念も残る。
今後、調査データや注意喚起情報を継続的に蓄積できれば、個別支援を超えて詐欺手口の類型化や傾向分析といった二次的価値が育つことも期待できる。
一般利用者や事業者のリスク認識を底上げし、未然防止の材料として機能する展開もあり得るだろう。ただし影響力は、中立性・透明性をどこまで保てるかにかかるだろう。
根拠や限界を丁寧に示し続けられるかが、信頼を積み上げる分岐点になりそうだ。
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