三井住友カード、米Fiservと提携 Clover×Trunkで店舗DXと決済を一体化

三井住友カードは米Fiservとの戦略的業務提携で基本合意したと発表した。
Fiserv傘下の決済・店舗DXサービス「Clover」を活用し、口座・決済・経理・資金繰り支援などの金融サービス「Trunk」と融合した中小事業者向けソリューションを日本で展開する。新サービスは2026年秋のリリース予定で、詳細は別途発表するとした。
Cloverを日本展開、2026年秋に提供
2026年1月21日、三井住友カードは、決済・金融テクノロジー企業Fiservと日本の中小事業者市場での戦略的業務提携について基本合意したと発表した。
Fiservは100か国以上で事業を展開し、600万以上の加盟店にサービスを提供している。
傘下のCloverは米国、豪州、ブラジル、カナダ、ドイツなどでキャッシュレスと店舗DXを組み合わせたサービスを展開するフィンテック企業だ。Fiservの日本市場参入は今回が初となる。
両社はCloverの決済端末とデジタルソリューションを日本市場向けにカスタマイズし、「中小事業者向けのキャッシュレス&店舗DXサービス」として提供すると発表した。
Cloverはクレジットカード、デビットカード、電子マネー、QRコードなどに対応し、据え置き型、モバイル型、デスクトップ型、キオスク型(無人機)などの端末を用意する。
店舗運営機能としてPOS、レポート・分析、従業員管理、注文・予約、顧客管理などを一体で提供し、端末上の売上をWebダッシュボードやスマートフォンアプリへリアルタイム連携するとした。
クラウドで構成されるCloverはオープンAPI設計で、外部サービス連携も想定し、海外では400超の業務支援アプリが利用できるという。
決済機能は、GMOペイメントゲートウェイとVisaワールドワイドジャパンと構築した次世代決済プラットフォーム「stera」のネットワークを通じて提供し、セキュリティ面などは最高水準の品質で利用できるとしている。
運営と金融の統合、効率化と課題
決済・レジ・予約・在庫などを個別に導入すると管理が煩雑化しやすい。
Cloverが店舗運営機能を統合し、Trunkが口座や資金繰り支援を束ねれば、店舗側はツールの切替や入力の重複を減らし、運用負荷の軽減が見込まれる。
売上から支出までを同じ画面で追える設計は、日々の状況把握を速め、意思決定の材料を増やす効果も期待できる。
一方、統合度が高いほど、運用停止時の影響範囲は広がりやすい。
端末、クラウド、金融機能が連動する構成では、設定変更や権限管理の設計が不十分だと現場の混乱につながりうる。
外部サービス連携を進める場合も、連携先の選定やデータ連携のルール整備が不可欠になるだろう。
さらに、提案型ファイナンスやコスト削減策を実装するには、店舗の取引データの活用が前提となるため、利用者が納得できる透明性と運用ガバナンスをどこまで示せるかが普及の鍵となりそうだ。
三井住友カード株式会社 新たなキャッシュレス&店舗 DX サービス提供に向けた三井住友カードと Fiserv の戦略的業務提携について
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