ソフトバンクG、OpenAI株式11%を保有 追加出資完了でAI戦略を加速

ソフトバンクグループは、米AI企業OpenAIへの225億ドルの追加出資手続きが完了したと発表した。
今回の出資により、ソフトバンクグループのOpenAIに対する持ち分は約11%となり、2025年3月に表明していた最大400億ドル規模の追加投資計画はすべて実行された。
ソフトバンクG、OpenAIへの追加出資で持ち分11%に
2025年12月31日、ソフトバンクグループは、OpenAIに対する225億ドル(約3兆5000億円)の追加出資について、12月26日(米国時間)に手続きが完了したと明らかにした。
今回の出資は、同社が2025年3月に表明していた最大400億ドル規模の追加投資計画に基づくもので、外部投資家と共同で進めてきた資金拠出の最終段階にあたる。
追加出資は段階的に実行されており、今回分は2回目の支払いとなる。
これに先立ち、2025年4月には第1段階として75億ドルを出資しており、今回分と合わせたソフトバンクグループ自身の出資額は300億ドルに達した。
出資はソフトバンク・ビジョン・ファンド2を通じて行われている。
また、ソフトバンクグループ以外の外部投資家からの出資額も当初想定を上回る110億ドルとなり、OpenAIへの出資総額は約410億ドルに拡大した。
この結果、計画されていた追加投資はすべて実行され、ソフトバンクグループのOpenAIに対する持ち分は約11%となった。
発表に際し、ソフトバンクグループ代表取締役会長兼社長執行役員の孫正義氏は、「OpenAIが掲げる、AGIの進化を通じてその恩恵を人類全体にもたらすというビジョンに深く共感している」とコメントした。
AI覇権争いで存在感強化 期待とリスクが交錯
今回の出資完了により、ソフトバンクグループは世界的なAI開発競争の中で、より直接的な影響力を持つ立場に立ったと言える。
OpenAIは生成AI分野で事実上の標準を築きつつあり、その成長を資本面から支えることは、同社のAI戦略全体を加速させる効果が見込まれる。
特に、AIを中核とした次世代産業の創出を掲げるソフトバンクグループにとって、OpenAIとの関係深化は長期的なリターンを狙う布石となる可能性が高い。
一方で、投資規模の大きさはリスクとも隣り合わせだ。
AI市場は急成長が続く反面、規制強化や技術競争の激化によって事業環境が急変する可能性がある。
OpenAIの企業価値が将来どのように推移するかは不透明であり、巨額投資の回収には時間を要するとの見方も否定できない。
それでも、AIを次の成長エンジンと位置付けるソフトバンクグループにとって、今回の11%取得は戦略的な賭けであり、今後のAI産業の方向性を占う重要な一手となりそうだ。
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