米国初のXRP現物ETF「XRPR」、上場1カ月で運用資産残高1億ドル突破

2025年10月24日、米レックスシェアーズ(REX Shares)は、同社が運用する「REX-Osprey XRP ETF(XRPR)」の運用資産残高(AUM)が1億ドル(約152億円)を超えたと発表した。
XRPRは米国初のXRP現物ETFであり、上場からわずか1カ月で節目を達成した。
XRPR、米国初のXRP現物ETFとして急拡大 上場1カ月で1億ドル超え
XRPRは、レックスシェアーズとオスプレイファンズ(Osprey Funds)の戦略的協業によるレックスオスプレイ(REX-Osprey)シリーズの一環として、2025年9月18日に米Cboe BZX取引所に上場した。
XRP(リップル)に直接連動する現物型ETF(※)として、米国で初めて個人・機関投資家の双方にXRPへのエクスポージャーを提供している。
レックスオスプレイは、レックスシェアーズとオスプレイファンズの協業による、金融商品の新たなシリーズとなる。
XRPRのAUMは、上場からわずか1カ月で1億ドルに到達した。
このETFは資産の半分以上を現物XRPとして直接保有し、残りをXRPを裏付けとするETP(上場投資商品)に投資する構成を目指している。
また、CMEグループではXRP先物・オプション取引が拡大しており、現物市場とデリバティブ市場の両面で流動性が増している。
これにより、XRP関連金融商品の価格発見機能が高まり、機関投資家による本格的な市場参入が進む可能性がある。
近頃は国際的にXRPを裏付けとするETFが存在感を高めており、ブラジルでも、ハッシュデックス(Hashdex)が運用するXRP現物ETF「Hashdex Nasdaq XRP FI(XRPH11)」が2億8,200万レアル(約80億円)に達している。
※ETF(上場投資信託):取引所で株式のように売買できる投資信託。現物型ETFは実際の資産を保有し、その価格変動に連動する。
XRP市場の新局面 成長加速の期待と残る課題
XRPRは、ビットコイン・イーサリアムに続く「第三の現物ETF」としての地位を確立しそうだ。
ETFという透明性の高い投資商品を通じて、リップル社の送金ネットワークを支える基盤資産としての信頼も回復しつつあると言える。
メリットとしては、投資家が取引所経由で安全にXRPへ投資できる点が挙げられる。
従来のウォレット管理やカストディ(資産保管)に伴うリスクが軽減され、機関投資家にとってもアクセスしやすい商品になったと考えられる。
一方で、課題も残る。XRPの価格は依然としてボラティリティが高いため、短期的な資金流入によるAUM変動のリスクが大きい。
さらに、SECが他のアルトコインETF承認に慎重な姿勢を取る可能性もあるため、XRPが独走的な地位を維持できるかは不透明だ。
今後は、現物ETFの拡大が、米国における暗号資産市場の成熟度を測る試金石となるだろう。
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