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NTT-ME、AI向けコンテナ型データセンタ始動 第一拠点は石狩・2027年稼働へ

PlusWeb3 編集部
PlusWeb3 編集部 Web3・AI専門メディア

2025年10月22日、NTT東日本グループのNTT-MEは、短期間で構築可能な「コンテナ型データセンタ」事業に参入すると発表した。
AI需要の急増に対応する狙いで、第一弾として北海道石狩市に約5万㎡の土地を取得し、「JPDC AI Container Village@石狩」を展開する。

NTT-ME、2027年4月稼働を目標に石狩で新型DC建設開始

NTT-MEは、AI処理に特化した新事業「JPDC AI Container」を立ち上げ、コンテナ型データセンタ分野に参入した。
第一拠点として、北海道石狩市の約5万㎡の土地を2025年内に取得し、2027年4月の稼働を目指す。
石狩拠点には最大14基のコンテナを設置でき、段階的に稼働を進める予定だ。

このデータセンタは、サーバの発熱に対応するためにDirect Liquid Cooling(DLC ※)を採用し、高性能GPUサーバに最適化した冷却効率を実現する。
また、IOWNのAll-Photonics Network(APN)を活用し、石狩と都心部のデータセンタを大容量・低遅延で接続し、単一の施設のように運用できる環境を整える。

NTT-MEは2026年度から、設計・施工・運用・保守、ネットワーク構築を一括で支援するワンストップソリューションサービスも開始する方針だ。
これにより、他事業者のコンテナ型DC構築も支援し、国内のAIインフラ拡充を後押しする。

背景には、AI市場の急成長がある。富士キメラ総研によると、国内AI市場は年平均成長率19.5%で拡大し、2028年には約2.8兆円に達するとされている。
高発熱・高負荷サーバに対応可能な新型データセンタの需要は急速に高まっており、NTT-MEはその受け皿となるインフラ構築を主導する。

※Direct Liquid Cooling(DLC):サーバ内部のCPUやGPUに冷却液を直接循環させ、発熱を効率的に除去する液冷技術。空冷方式に比べて電力消費を抑え、冷却性能を大幅に高める。

NTT-MEの新型DC構想が示すAI時代の分水嶺

NTT-MEが始動した「JPDC AI Container」は、AIインフラ整備における新たな転換点と言える。
短期間で構築できるコンテナ型データセンタは、急増するAI計算需要に即応できる柔軟性を備え、地方分散型の拠点構築によってエネルギー効率と耐災害性を両立できる点が強みだ。
特に、石狩という冷涼な地域特性とDLC冷却の組み合わせは、高発熱GPUサーバに最適な運用環境をもたらすだろう。

一方で、初期投資や運用コスト、電力供給網との整合など課題も残る。
加えて、コンテナ型DCが都市部DCと比べてどこまで高密度処理を担えるかは実証段階にある。
NTT-MEが掲げるAPNによる都心との低遅延接続は、地域間をまたぐ一体的なAI処理基盤を実現する鍵となる可能性が高い。

2026年度以降のワンストップソリューション展開により、同社が国内AIインフラの標準モデルを形成する動きも想定できる。
こうした試みは、AI市場の急成長に伴い、持続可能で分散型の次世代DC構築が主流化する契機となるだろう。

ニュースリリース

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