吉本興業、新配信サービス「DOWNTOWN+」を始動 松本人志氏の単独生配信で開幕

2025年10月23日、吉本興業株式会社は新たな有料配信サービス「DOWNTOWN+(ダウンタウンプラス)」を11月1日21時に開始すると発表した。
初回は松本人志氏による単独生配信からスタートし、配信終了時間に合わせて新作4本と過去作品を一挙公開する。
松本氏の生配信で「DOWNTOWN+」開幕 新作4本と名作群を同時公開
吉本興業が運営する新配信サービス「DOWNTOWN+」が、11月1日(土)21時に正式スタートする。
最初の番組は松本氏の単独による生配信となり、当日公開される新コンテンツ4本の紹介や今後の企画構想が語られる予定だ。
また、視聴者が直接参加できる新企画の参加募集も実施されるという。
生配信終了後には、松本氏がプロデュースするオリジナル作品4本が同時公開される。
芸人同士が「実のない話」で競うトーク企画や、松本が審査員を務める「大喜利GRAND PRIX」などの企画がラインナップされている。
また、『大日本人』『しんぼる』『さや侍』『R100』といった松本氏監督映画や、浜田雅功が出演する過去番組『浜ちゃん後輩と行く グアムで休日/沖縄の旅』なども配信される。
「DOWNTOWN+」は月額1,100円、年額11,000円(税込)の定額制で、日本国内向けに提供される。
スマートフォン、パソコン、テレビなど多デバイスで視聴できる。
会員登録は10月24日正午より公式サイトで受け付けを開始し、登録には吉本興業が提供するIDであるFANY IDが必要となる。
サービス開始前には事前登録キャンペーンも行われ、抽選で生配信スタジオ観覧やオリジナルグッズが当たる特典が用意されている。
11月3日以降は、月・水・金の週3回コンテンツ更新を行い、月1〜2回の松本による生配信を実施予定。
浜田雅功氏の新企画も後日発表される予定で、継続的な展開が予告されている。
タレント主導の新モデルへ
「DOWNTOWN+」は、テレビ業界に依存しない新たな芸人発信のプラットフォームとして注目できる。
吉本興業にとっては、自社IPを直接収益化できる試みであり、ファンとの継続的な接点を構築する戦略的意義が大きい。
自社提供プラットフォームの最大のメリットは、タレント本人や事務所が制作・演出に深く関与できる点にある。
視聴者にとっても、制作者の意図がより近い距離で伝わるため、テレビの企画とはまた違った体験が生まれる可能性がある。
一方で、月額制プラットフォームとしての競争は激化しており、NetflixやABEMA、YouTubeメンバーシップなどとの差別化が今後の鍵を握るだろう。
週刊誌報道などによりテレビ出演から遠のいていた松本氏がどれだけの集客力を維持しているかも不透明で、今後の話題性に注目だ。
タレントが自身でコンテンツを展開する動きは活発化しているが、プラットフォームそのものを創設するという点で、「DOWNTOWN+」は挑戦的な取り組みと言える。
成功すれば、エンターテイメントの自社提供の流れがより強まるだろう。
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