AIフュージョン、ビットコイン6.13BTC追加取得 総保有数30.7BTCに拡大

2025年10月20日、東証スタンダード上場のAIフュージョンキャピタルグループ(以下、AIフュージョン)は、グループ会社ミライウェルスマネジメント(MWM)を通じて約1億円分のビットコインを追加購入したと発表した。
これにより、同社グループの総保有量は約30.7BTCとなった。
AIフュージョン、6.13BTCを新規取得し総額4億円投資へ
AIフュージョンのグループ会社であるミライウェルスマネジメント(MWM)は、今回ビットコイン6.13BTCを追加取得した。
購入総額は9,995万7,928円で、平均取得単価は1BTCあたり1,630万6,350円となる。
これにより、同社の総保有量は30.76449278BTC、時価評価額は5億223万8,218円に達した。
今回の取得により、3月11日に決議された総額5億円の暗号資産投資枠のうち、累計4億円分に達した。
AIフュージョンは今後も、戦略的に暗号資産の購入を実行する予定だ。
同社はこれまでにも、Web3関連領域におけるインフラ強化を進めている。
2025年6月には、暗号資産運用サービス「バイフロスト(Bifrost)」を提供するパイラボ(Pilab)との提携を発表した。
バリデーターとして同サービスに参画し、ビットコインなどの運用基盤整備を強化している。
さらに、AIフュージョンおよびMWMは10月9日、デジタル資産のカストディ(※)事業を手がける米ビットゴー(BitGo)との戦略的パートナーシップ締結を発表した。
企業向けウォレット導入支援や国内でのカストディ事業展開、Web3領域でのビットゴーサービス活用を進めるなど、デジタル資産の管理・運用体制を段階的に拡大している。
※カストディ:暗号資産の安全な保管・管理を第三者機関が代行する仕組み。企業や機関投資家が資産を保護する際に利用される。
企業財務における「デジタル資産戦略」の先行事例に
今回の追加購入は、AIフュージョンが中長期的なビットコイン保有戦略を強化する姿勢を明確にした動きといえる。
生成AI事業やデジタル資産領域を事業軸に据える同社にとって、ビットコインは単なる投資対象ではなく、資産保全と分散運用の両面で重要な役割を担う。
他方で、暗号資産市場のボラティリティは依然として高く、企業会計上の評価損リスクや財務の安定性に与える影響も無視できない。
ビットコイン価格が概ね1,600万円前後で推移するなか、為替や金利の変動も続いており、企業のリスク管理には新たな課題が生じているとみられる。
それでも、Web3やAI関連の成長分野における資産運用と事業展開を両立する姿勢は、今後の企業経営モデルに新たな示唆を与えると考えられる。
今後、他のテクノロジー企業が同様の手法を採るかどうかにも注目が集まりそうだ。
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