大井川鐵道、LINEでデジタル会員サービス開始 NFT活用「大鐵members」

2025年10月2日、大井川鐵道株式会社は、公式LINEアカウントを通じたデジタル会員サービス「大鐵members(だいてつメンバーズ)」を10月7日から開始すると発表した。
Marbull X株式会社の「Marbullコネクト」を基盤とし、NFT(非代替性トークン)やデジタルクーポンを活用した新たな観光体験を提供する。
目次
NFTガチャとクーポンで旅の魅力を拡張する新デジタル会員制
大井川鐵道が新たに導入した「大鐵members」は、LINE上で無料登録できるデジタル会員プラットフォームである。
ユーザーはLINE公式アカウントを友だち追加すると、鉄道利用時に特典を受けられる仕組みとなっている。
本サービスの中核となるのは、NFT技術を活用した「デジタルコレクション(NFTガチャ)」だ。
対象駅にチェックインしてマイルを貯めると、歴代車両や駅名標をモチーフとしたNFTカードを獲得できる。
さらに、沿線の飲食店や土産店などで利用可能なデジタルクーポンも順次配布予定で、旅の費用を抑えながら地域経済の活性化にも寄与できる。
地域観光のデジタル化促進へ NFT活用が呼ぶ新たな来訪動機
「大鐵members」は、観光体験のデジタルシフトを加速させる取り組みになると予測できる。
LINEという馴染み深いプラットフォームを選定したことは、ユーザー拡大の大きな要因となりそうだ。
また、NFTガチャにより収集欲を刺激し、再訪を促すことで、観光地への継続的な関心を生み出すことができるだろう。地域ブランディングの新しい手法として期待が高まる。
一方で、NFTに慣れていない利用者への理解促進や、デジタルリテラシー格差への対応は課題となりそうだ。
今後は他の観光地や交通事業者への展開も見込まれ、地方観光の新たなモデルケースとして注目を集めると見られる。











