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NEC、富士フイルム向けAI需要予測ツール構築開始 デジカメ部品の在庫最適化

PlusWeb3 編集部
PlusWeb3 編集部 Web3・AI専門メディア

2025年10月2日、日本電気株式会社(NEC)は、富士フイルム株式会社向けにAIを活用したデジタルカメラのアフターパーツ需要予測ツールの構築を開始したと発表した。
NECは本ツールを通じ、富士フイルムの在庫最適化とともに、製造業全体のサプライチェーン効率化を推進していく方針だ。

NEC、AIでアフターパーツ需要予測ツール構築 富士フイルムと共同で製造業DXを加速

NECは、富士フイルム向けにアフターパーツ需要予測ツールの構築を開始した。
本ツールは、NECのサプライチェーン最適化基盤「Advanced-S&OPソリューション」を採用し、同社の事業変革モデル「BluStellar Scenario(ブルーステラ・シナリオ)」に基づいて開発される。
また今後、同ツールをデジタルカメラ分野へ本格導入することを検討している。

両社は2024年12月から2025年5月まで、AIを用いたアフターパーツ需要予測の実証実験を実施していた。
約1,800種類のカメラ部品を対象に従来の手法と比較した結果、「適正」在庫と分類される部品数が2.7倍に増加したという。
AIによる需要予測の有効性が確認されたことで、今回の構築開始に至った。

デジタルカメラなどの精密機器業界では、製造終了後も長期間アフターパーツを供給する必要があり、在庫過剰によるコスト負担と在庫不足による対応遅延の両立が課題とされてきた。
今回のツールは、AIによるデータ分析とS&OP(※)の知見を融合し、最適な在庫管理を支援する仕組みである。

NECは本プロジェクトを「BluStellar」を軸とした製造業DXの一環と位置づけ、今後も同技術を応用し、業界全体のサプライチェーン効率化を推進していく方針を示している。

※S&OP:Sales and Operations Planningの略。販売計画と生産計画を統合し、需給バランスを最適化する経営管理手法。

AIによる精度向上がもたらす波及効果と今後の展望

NECのアフターパーツ需要予測ツールは、在庫管理の最適化に加え、経営判断の高度化にも寄与する可能性がある。
AIによる予測結果を根拠として可視化することで、調達・生産・販売の各部門間で合意形成が容易になり、意思決定の迅速化が期待される。

また、AIによる需要予測の導入は、環境負荷の低減や持続可能な生産体制の確立にもつながり得る。
過剰在庫の削減により廃棄リスクを抑え、資源利用効率を高めることで、企業のESG経営強化にも貢献すると考えられる。

一方で、AIモデルの導入にはデータ整備や業務システムとの連携負担が伴うため、現場運用との整合性が課題となるだろう。

本ツールの展開は、デジタルカメラのみならず、家電、自動車、精密機器など他業界にも波及する可能性がある。
AIによる定量的な予測が、長期的な製品ライフサイクルを支える新たな標準技術となるか、注目される。

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