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    シャープ、豪州ESIと「フロー型亜鉛空気電池」開発で提携 再エネ大規模蓄電へ道筋

    2025年10月2日、シャープはオーストラリアのエネルギー企業ESI Asia Pacificと、フロー型亜鉛空気電池の共同開発に関する覚書を締結した。
    カーボンニュートラル社会の実現に向け、低コストで安全性の高い次世代蓄電池の実用化を加速させる狙いだ。

    目次

    シャープ、亜鉛空気電池と鉄フロー技術を融合へ

    シャープは2022年より、環境省の支援のもとフロー型亜鉛空気電池の開発に取り組んできた。フロー型亜鉛空気電池は、豊富で安価な亜鉛を蓄エネルギー物質に利用し、大容量で低コスト、さらに発火リスクが低い点が特徴だ。
    再生可能エネルギーの大量導入を支える蓄電池として期待が寄せられている。

    今回の覚書は、オーストラリア・クイーンズランド州政府の協力のもと、現地で鉄フロー電池を商用化するESI社と結ばれた。
    ESI社は2026年に年間200MW規模の生産体制を計画しており、鉄を利用した低コストかつ大容量のレドックスフロー電池(※)に強みを持つ。
    電解液を循環させる仕組みを活用する点で、亜鉛空気電池との技術的な親和性が高いという。

    両社は技術の融合を進めることで、研究開発の加速に加え、製造や供給網を含めた協力体制を構築する方針だ。
    学術界や産業界との連携も見据え、日豪双方でのフロー型亜鉛空気電池のビジネス展開を図るとしている。

    ※レドックスフロー電池:電解液に電気を貯め、ポンプで循環させることで充電・放電する二次電池の一種。

    次世代蓄電の本命か コスト低減と市場普及への課題

    今回の提携は、大規模な再生可能エネルギー利用に不可欠な蓄電技術の発展につながるとみられる。
    特に、リチウムイオン電池に比べて原材料コストが低く、火災リスクが小さい点は、送電網や地域エネルギーシステムへの導入に大きな利点となり得る。
    脱炭素を掲げる各国にとっても、長期的なエネルギー安定供給の選択肢として注目される可能性が高い。

    一方で、課題も残る。フロー型亜鉛空気電池は研究段階にあるため、商用化には製造コスト削減や長期運用時の耐久性検証が不可欠であると考えられる。
    また、既存のリチウムイオン市場に比べ供給網が確立していないため、量産体制や国際規格への対応も進めなければならないだろう。

    ESI社が進める鉄フロー電池との協業は、こうした課題解決の一助となりうる。
    両社が技術を持ち寄ることで市場投入のスピードが上がれば、日本やオーストラリアを拠点に、アジア太平洋全体での普及拡大につながるだろう。
    再エネシフトを後押しする新たな「基盤技術」となれるかが、今後の焦点になりそうだ。

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