アサヒグループ、サイバー攻撃で新商品発売延期 「ミンティア」や「1本満足バー」などに影響

2025年10月1日、アサヒグループ食品株式会社(本社 東京)は、同社のシステムがサイバー攻撃により障害を受けたことを受け、10月を予定していた新商品の発売を延期すると発表した。
サイバー攻撃でシステム障害、発売延期を余儀なく
アサヒグループ食品は、10月6日に発売予定だった「ミンティアブリーズ シャインマスカット」や「1本満足バー プロテインバイタリティ」シリーズ、「1本満足バー プロテインストロング」シリーズ、「毎日のはちみつ習慣のど飴」について、発売を延期することを明らかにした。
アサヒグループホールディングスによると、9月29日にサイバー攻撃によるシステム障害が発生し、国内グループ各社で受注・出荷業務やコールセンターの対応が停止していた。この障害は日本国内に限られているという。
公式リリースでは「お客さまおよび取引先の皆さまに、多大なご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます」と謝罪の意を表明した。
なお、新商品の発売日については現時点で未定であり、決まり次第ホームページで公表される予定である。
新商品延期の影響と企業対応の課題
今回の発売延期は、アサヒの国内市場戦略に短期的な影響を与える可能性がある。新商品発売の遅れは売上計画の修正を迫られ、消費者の購買意欲やブランド認知に影響することが懸念される。
一方で、サイバー攻撃対応を通じて情報システムの脆弱性を洗い出す契機となり、将来的なリスク管理強化につながる可能性もある。
クラウド管理やアクセス権限の強化、外部委託先との連携改善など、情報セキュリティ投資の増加が見込まれる。
今後は、延期期間中にブランド価値を維持する施策や、消費者への丁寧な情報提供が焦点となるだろう。安全性と販売機会の両立をいかに図るかが、企業戦略上の重要課題になると考えられる。
新商品発売延期のお知らせ|アサヒグループ食品株式会社:
https://www.asahi-gf.co.jp/company/newsrelease/2025/1001_2/
サイバー攻撃によるシステム障害発生について|アサヒグループホールディングス:
https://www.asahigroup-holdings.com/newsroom/detail/20250929-0102.html











