リコージャパン、AIエージェント作成支援サービス「Microsoft Copilot Studio 開発」を提供開始

2025年9月29日、リコージャパン株式会社は、Microsoft 365 Copilotと連携可能なAIエージェント作成支援サービス「Microsoft Copilot Studio 開発」を提供開始した。
企業の業務効率化やDX推進を後押しする取り組みとして注目される。
Copilot Studioで業務自動化AIエージェント構築支援
リコージャパンは、新サービス「Microsoft Copilot Studio 開発」を通じ、企業がAIチャットボットやタスク自動化AIエージェントを構築する支援を開始した。
対象となるのはMicrosoft 365 CopilotとSharePointを連携させた環境で、社内情報を活用した業務自動化を可能にする。
サービスは、リコージャパンが顧客向けに個別開発するAIエージェント作成、トレーニング形式で顧客自身の作成を伴走支援する伴走型サービス、技術的な問い合わせ対応を行う問合せサポートの3種類で提供される。
これにより、業務内容や社内体制に合わせた柔軟な導入が可能だ。
導入事例では、財務系コンサルタント会社において、膨大な社内事例集や法情報データベースを参照しながら、顧客向け資産運用提案資料を作成するAIエージェントを開発した。
SharePoint内のWordやPowerPoint、PDFファイルと連携し、外部Webサイトの法情報も参照できる構造により、効率的かつ精度の高い資料作成を実現している。
価格は、伴走型サービスがBasic52万円~、Advance91万円~、問合せ対応が6カ月間で60万円、個別開発は案件ごとの見積もりとなる。顧客のニーズや規模に応じた選択肢を提供しており、DX推進を目指す企業にとって利用しやすい設定といえる。
Copilot活用拡大で業務効率化促進も、導入課題は残る
「Microsoft Copilot Studio 開発」の導入により、企業は短期間で業務自動化や情報整理の効率化が進む可能性が高い。
AIエージェントが社内外の情報を横断的に検索し、業務プロセスに即したアウトプットを提示できるため、従業員の作業負荷軽減や意思決定の迅速化が期待できる。
一方で、AI活用には導入コストや運用管理の負担も伴う。
社内データとの連携やAIの回答精度確保には専門知識が必要であり、トレーニングやサポート体制の整備が欠かせない。また、AIエージェントの判断の透明性や誤回答リスクに対する対策も求められる。
将来的には、複数部門や業務領域でのCopilot活用が進み、社内のナレッジ共有や意思決定プロセスの標準化が加速する可能性がある。
業務の自動化による時間の創出は、新規事業開発や付加価値業務へのリソース配分にもつながると考えられる。
企業規模や業務特性に応じた柔軟なAIエージェント導入が成功の鍵であり、リコージャパンの伴走型支援や個別開発は、こうした課題への対応策として一定の価値を持つといえる。
リコージャパン プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000155.000006187.html











