ジーイエット、3日連続でBTC追加購入 暗号資産運用にドルコスト平均法

2025年9月26日、東証スタンダード上場の衣料品小売ジーイエット(旧マックハウス)は、3日連続でビットコインを追加購入したと発表した。
24日と25日に引き続きの購入報告で、累計保有量は106.6536BTCとなり、投資額は18億円に達している。
ジーイエット、累計18億円で106BTC超を保有
衣料品の販売店舗を全国に展開する東証スタンダード上場企業のジーイエットは9月26日、約3億円を投じて18.1674BTCを取得した。
平均取得単価は1,651万3,094円となっている。
同社は8月21日から継続的にビットコイン取得を進めており、24日には23.918BTC、25日には23.88BTCを連続で取得済で、3日連続の購入となる。
今回の購入により、同社の累計購入数は106.6536BTC、総投資額は18億円に到達した。
9月中に総額17億円分を投資するとしていた計画の達成が目前となり、残りの約2億円についても月内に充当すると見られている。
ジーイエットは投資方針としてドルコスト平均法(※)を基本に据え、通常は定期的かつ定額で購入を行う一方、市場が急変した際には機動的に一括購入する柔軟な戦略をとっている。
これにより長期的な資産形成と事業の安定化を目指す構えだ。
同社は中長期的に1,000BTC以上の保有を掲げ、国内小売業界における暗号資産活用の先行例となりつつある。
さらに8月には、米コインチェックグループ傘下のネクストファイナンステックと、暗号資産の戦略的運用に関する基本契約を締結している。
ステーキングによる利回り生成やリスク管理フレームの整備を開始しており、ビットコイン投資を軸とした新たな事業展開の地盤固めを進めている。
※ドルコスト平均法:価格変動のある資産を、定期的に一定額ずつ購入する手法。購入単価を平均化し、長期的なリスクを抑える効果があるとされる。
価格変動リスクと成長戦略 1,000BTC保有計画の行方
ジーイエットの動きは、国内上場企業による仮想通貨投資の一つのモデルケースといえる。
ドルコスト平均法を基本としながらも、タイミングを見極めた一括取得を組み合わせる戦略は、ボラティリティの高い市場に適応する現実的なアプローチだ。
実際、9月の一連の取得価格はすべて1,670万円前後に集約しており、分散効果と価格調整が同時に働いていることが分かる。
一方で、仮想通貨市場の急激な変動は依然として大きなリスクである。
特にビットコイン価格はマクロ経済の動向や規制環境の変化に敏感で、短期的には含み損を抱える可能性も否定できない。
金融庁をはじめとする規制当局の対応が進む中、制度変更が投資戦略に影響を与える可能性がある。
ジーイエットが進めるビットコイン戦略は、リスクと機会を併せ持っているものだが、服飾品を専門とする企業がこうした戦略を採ること自体が新鮮な試みだ。
成功すれば、国内企業の暗号資産活用の新たな指標となるポテンシャルを秘めている。
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