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    声優・山村響の声を無断AI学習 Aivis生成AIモデル「Anneli」削除

    2025年9月6日頃、AI音声合成モデル「Anneli」が、声優・山村響さんの音声を無許可で学習していたことが判明し、ネット上で波紋を広げている。問題発覚後、同モデルは機械学習コミュニティ「Hugging Face」上から削除された。

    目次

    モデル制作者が無許可学習を明かす Hugging Face上で削除対応も

    「AivisSpeech」は、2024年11月にAivis Projectが無償提供を開始した音声合成ソフトであり、2025年4月までに5万件以上のダウンロードを記録していた。少女風のアニメボイスとして人気を集めた「Anneli」は動画ナレーションやボイスドラマなどで広く利用されてきた。

    しかし、山村響さん本人が9月5日にX(旧Twitter)で「自分の声が無断で生成AIナレーションとして使用されている動画を見つけてしまいました」と投稿。具体的なモデル名には触れていないものの、一部ユーザーが声の類似性を根拠にAnneliとの関連性を指摘した。

    これを受けて、制作者はHugging Face上で、商業作品からの音声抽出と無許可使用が行われた旨を明かし、Hugging FaceからAnneliの配布ファイルが削除された。

    AivisSpeechの開発元であるAivis Projectは、2025年5月に事業をWalkersへ譲渡しており、現在はWalkersが運営を担っている。
    Walkersは9月8日に公式声明を発表し、「現在、SNS 等でご指摘されている事項につきまして、内部確認を行なっております。事実確認が取れるまで、AivisHub は無期限閉鎖とさせていただきます。」とコメントしている。

    本件を受け、SNS上では「Anneli」モデルを用いたコンテンツ投稿に法的リスクが及ぶ可能性について議論が過熱している。

    権利保護と技術進化のはざまで揺れる未来

    今回の事案は、生成AIと知的財産権の関係を象徴する事例と言える。
    AI音声合成は低コストで多様なコンテンツを生み出せる点がメリットとして挙げられる。とりわけ中小クリエイターや個人開発者にとっては、声優を起用せずに作品を制作できる自由度が大きな利点となってきた。

    しかしデメリットは深刻だ。声優の声は作品価値に直結する無形資産であり、無断利用は収益機会の損失だけでなく、ブランドや人格権を侵害する危険を孕む。違法性が認められれば、Anneliを使用した過去のコンテンツにも影響が及び、創作活動全体に萎縮効果をもたらしかねない。

    今後は、業界や政府が明確なガイドラインを整備することが急務になると考えられる。透明性の高いライセンス契約や、正式に許諾を得た音声モデルの開発が進めば、ユーザーは安心して利用できる環境を手に入れられるはずだ。その一方で、規制が過度に強化されれば、イノベーションを阻害するリスクもある。

    Anneli問題は、AIとエンターテインメントの融合がもたらす可能性と危うさを同時に示した。今後の企業対応と制度設計次第で、技術が健全に発展するか、それとも反発を招くかが大きく分かれる局面に立っていると言える。

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