ストラテジー、ビットコイン追加購入で総保有数63万6,505BTCに 世界的な暗号資産市場で存在感を拡大

2025年9月2日、米投資会社ストラテジーが新たにビットコインを追加購入し、総保有数が63万6,505BTCに達したと発表した。
ストラテジー、BTC買い増しで長期保有戦略を鮮明化
米ナスダック上場の投資会社ストラテジー(Strategy Inc.)は、ビットコインの追加購入を実施した。購入は8月26日から9月1日までに行われ、4,048BTCを約4億4,930万ドル(約667億円)で購入した。
手数料と経費を含む1BTCあたりの取得額は約11万981ドル(約1,648万円)となっている。
今回の購入により、同社の総保有数は63万6,505BTCに拡大し、暗号資産市場における圧倒的な存在感を示すことになった。
手数料と経費を含む取得総額は約469.5億ドル(約6.9兆円)にのぼり、1BTCあたりの平均取得額は7万3,765ドル(約1,095万円)とのことだ。
ストラテジーはこれまでも段階的にビットコイン購入を継続してきたが、今回の買い増しは市場の価格変動が激しい中であえて長期的な投資姿勢を貫くものと見られる。
2025年累計のストラテジーのBTC利回りは、25.7%をマークし、高い利回り率を達成している。
ビットコイン投資戦略の意義とリスク
ストラテジーによるビットコイン追加購入によって、上場企業として最大級の保有量が改めて強調された。市場における存在感と影響力がますます強まっている。
これにより投資家や取引所に対して信頼感を与え、暗号資産を正規の投資対象として位置づける効果があるだろう。
また、累計利回り25.7%という数値は、長期的な資産戦略としてビットコインが十分機能していることを裏付けている。伝統的な資産クラスと比較しても異例の成果だと言える。
一方で、デメリットも看過できない。集中保有は市場流動性をゆがめ、特定企業の動向が相場全体を揺さぶるリスクを生む。
さらに、暗号資産は規制環境が未成熟であり、米国や各国当局の方針次第では突如として戦略が大きく制約される可能性もある。短期的な収益が好調であっても、規制や市場変動による逆風は常に潜在的に存在していると考えるべきだろう。
今後の展望は「機関投資家の参入による市場成熟」と「規制強化による制約」の両面をはらんで進行することになると見られる。
市場全体の安定性が確立されるか否かが、ストラテジーの戦略が先行事例として成功するかどうかを左右する鍵になると考えられる。
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